
新型コロナウイルス感染症の「オミクロン株」の流行が、当初の政府予測よりさらに早いテンポで悪化している。しかし、政府は、13日終了予定の現行の「ソーシャルディスタンス」(会合人数は6人、営業制限は午後10時)を、早ければ今月4日から早期緩和することを検討している。医療界の内外からは、「性急な防疫緩和だ」という指摘が出ている。
防疫当局によると、2日午前0時基準の新規感染者は計21万9241人で、前日より8万人以上急増した。1日の感染者が20万人を超えたのは初めて。防疫当局は、大統領選挙(9日)前後の感染者を1日に23万人台と予測していた。実際の拡大速度は、予測より1週間以上速い。金富謙(キム・ブギョム)首相は同日、「青少年中心の感染は、さらに拡大する可能性がある」と述べた。
新型コロナの重患者と死者数も、昨年末の「デルタ株」の危機に匹敵する状況となっている。2日、重症患者は763人で、前日より35人増えた。3日間で700人台だ。死者も96人で、100人前後にとどまっている。防疫当局によると、新型コロナの重症患者は、9日を前後に、昨年末の危機より多い1200人を超え、今月中に最大で2750人にまで高騰すると見られる。
オミクロン株の拡散の終わりを予測することは難しい状況だが、政府は追加防疫緩和を検討している。
ユ・グンヒョン記者 キム・ソヨン記者 noel@donga.com · ksy@donga.com