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ドンバス住民「プーチンもゼレンスキーも嫌い…早く戦争が終わってほしい」

ドンバス住民「プーチンもゼレンスキーも嫌い…早く戦争が終わってほしい」

Posted February. 23, 2022 08:21,   

Updated February. 23, 2022 08:21

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ロシアのプーチン大統領が21日、親ロシア地域のウクライナ東部ドンバスへのロシア軍の投入を明らかにすると、ウクライナのゼレンスキー大統領は22日午前2時にTV演説を行った。ゼレンスキー氏は、「ウクライナは恐れない。誰にも何も譲歩しない」と明らかにした。ロシアがウクライナのクリミア半島を併合した2014年と現在は違うとし、「ウクライナは8年前とは別の国であり、あの時と異なる軍隊がある」とも述べた。

しかし、14年から8年間続いた内戦に疲れ果てたドンバスの住民にゼレンスキー氏の発言は大きな慰めにはならなかった。ドネツク州アウディーイウカに暮らすアンナ・ベリツコさん(39)はAFP通信に、「プーチン大統領とゼレンスキー大統領の頬を殴りたい。2人は会って、早くこの戦争を終わらせてほしい」と憤った。また、最近、親ロ派武装勢力と政府軍の交戦による爆撃の音が、ドンバス内戦が起こった14年に劣らず深刻だと伝えた。

タチヤナ・フリシツクさん(67)も、「ロシアが侵攻する可能性が高そうなので、荷物をまとめて玄関のドアのところに置いた」と話した。過去、内戦が深刻だった時も一度も家を離れたことはないが、今回は状況が尋常でなく、いつでも避難できるよう準備したという。14年に親ロ派武装勢力がドネツクの主要地域を掌握した時、家族を連れて避難した経験があるというエブゲニー・チガノクさん(27)は、「もう行く所がない。両親もドネツクにいる」と話した。

 

ドンバス内のロシア系住民も同様に不安な状態だ。親ロ派武装勢力が設立した「ドネツク人民共和国(DPR)」、「ルガンスク人民共和国(LPR)」の首脳部は19日、ロシア系住民にできるだけ速やかにロシアに向かうよう待避命令を下した。ロシアも、彼らを受け入れるためにウクライナとの国境検問所を開放し、避難民キャンプを設置した。


任寶美 bom@donga.com