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感染者と頻繁に接触する救急隊員、PCR検査対象に含まれず

感染者と頻繁に接触する救急隊員、PCR検査対象に含まれず

Posted February. 17, 2022 08:33,   

Updated February. 17, 2022 08:33

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京畿(キョンギ)地域の消防署に勤務する救急隊員のAさん(43)は7日、新型コロナウィルスに感染した在宅治療者から呼吸困難の通報を受けて出動した。病院の病床不足で移送が遅れ、Aさんは救急車の中で4時間半も患者と一緒にいなければならなかった。

A氏さんは、自己検査キットで「陰性」判定が出たので勤務に復帰した。かつては、新型コロナの遺伝子増幅(PCR)検査を受けたが、最近、防疫当局の指針が変更され、自己検査キットを使わざるを得なかった。Aさんは、「正確なPCR検査を受けた方が、より安心して働けると思う」とし、「同僚の中には、自己検査キットで2回検査したけど陰性と陽性が交互に出たこともある」と話した。

防疫当局は3日から、選別診療所でのPCR検査対象を一部の高危険群に限定し、感染者との接触頻度の高い救急隊員は除外され、「不正確な検査により、社会的必須人材の集団感染が起きる可能性がある」と懸念する声が出ている。

現在の指針によると、PCR検査対象は60歳以上や濃厚接触者や迅速抗原検査の陽性判定者のほかに、療養病院や精神病院など感染に脆弱な高危険施設の従事者が含まれている。一方、重症患者の搬送などで感染者と日常的に接触する救急隊員は、一般人と同じ「迅速抗原検査の対象」となっている。

また、中央防疫対策本部(中対本)によると、保健所の選別診療所や新型コロナ病棟で働く医療スタッフは、疑惑症状が現れれば、所属機関の判断で勤務場所でPCR検査を受けることができる。しかし、救急隊員はこれにも当てはまらない。

防疫当局は、PCR検査資源が限られているため仕方ないという立場だ。中対本の関係者は、「救急隊員を優先順位に含めるのは現実的に難しい面がある」と話した。

しかし、嘉泉(カチョン)大学医学部予防医学科のチョン・ジェフン教授は、「耐えられる検査量の範囲内で、救急隊員も医療スタッフのようにPCR検査が可能だと思う」と指摘した。「消防を愛する公務員労働組合」は、PCR検査を受けられる「高危険施設従事者」に救急隊員を含めることを防疫当局に求める計画だ。


イ・ギウク記者 71wook@donga.com