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バイデン大統領「米国民は今すぐ退避を」、ウクライナ情勢緊迫

バイデン大統領「米国民は今すぐ退避を」、ウクライナ情勢緊迫

Posted February. 12, 2022 08:49,   

Updated February. 12, 2022 08:49

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バイデン米大統領が10日(現地時間)、「米国とロシアが互いに攻撃を始めれば世界大戦になる」とし、ウクライナに滞在する米国人に「今すぐ退避すべきだ」と呼びかけた。ロシアに対するドイツとフランスの仲裁の試みが成果を得られない中、ロシアは同日、ウクライナと国境を接するベラルーシで大規模な軍事演習を本格的に開始した。

 

バイデン氏は米NBCニュースのインタビューで、「状況が急激に統制不能に流れる可能性がある(Things could go crazy quickly)」とし、米ロが攻撃を始めれば、以前に見たことのない完全に新しい世の中に入るだろう」と述べた。また、「ロシア軍がウクライナに侵攻する場合、米国人の救出シナリオはあるか」という質問に「そういうシナリオはない」と述べた。同日の発言は、バイデン氏が出したウクライナ事態に関する警告の中で最も強度が高い。米国務省も同日、ウクライナに対する旅行警報を最高段階の「旅行禁止」に引き上げ、「ロシアの軍事行動はいつでも警告なく、短時間に状況が悪化する可能性がある」と強調した。

ベラルーシのウクライナ国境地域では同日、ロシア軍約3万人と戦闘機「スホーイ(Su)35S」、核弾頭搭載可能なイスカンデル弾道ミサイル部隊が訓練に突入した。 

米国と北大西洋条約機構(NATO)は、ロシアが今回の訓練をウクライナ侵攻のきっかけにする可能性があると見ている。米紙ニューヨーク・タイムズは同日、米国が衛星写真を分析した結果、ロシアがウクライナの南部・西部・北部の3地域に軍を増強したと報じた。米情報当局は、ロシアが9つのルートで、ウクライナを全面侵攻することができ、首都キエフまで48時間内に到達する確率が高いと結論を出したという。ジョンソン英首相は同日、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長と会談した後、「今後の数日が、欧州の数何十年の中で最も危険な瞬間になるだろう」と述べた。ドイツのショルツ首相も、「欧州で戦争を阻止する努力が危機に直面した」と話した。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com