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「韓国大統領選は中傷、侮辱…歴代最悪」 米紙報道

「韓国大統領選は中傷、侮辱…歴代最悪」 米紙報道

Posted February. 10, 2022 08:40,   

Updated February. 10, 2022 08:40

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米紙ワシントン・ポストが8日(現地時間)、来月9日に行われる韓国大統領選挙が「スキャンダルと中傷、侮辱にまみれている」と指摘した。同紙は、韓国の大統領選の結果は世界的にも重要だが、候補らは真剣な政策議論よりもポピュリズム(人気迎合主義)公約争いに没頭しているとし、「歴代最悪の『好ましくない候補らの選挙(election of the unfavorables)』という汚名を着せられている」と強調した。

同紙は、与党「共に民主党」の候補、李在明(イ・ジェミョン)前京畿道(キョンギド)知事については、「大庄洞(テジャンドン)開発事業の不正に関与したという疑惑が提起された」とし、保守系最大野党「国民の力」の候補、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長は、「自称『肛門鍼灸師』が随行したという論議がある」と伝えた。

 

また同紙は、候補らをめぐる疑惑が家族にも広がったとし、李氏の妻の金恵景(キム・ヘギョン)さんが夫の側近公務員を個人的な用事に使い、長男は不法賭博疑惑で捜査中だと報じた。尹氏の妻の金建希(キム・ゴンヒ)さんは、夫が当選すれば批判的なジャーナリストを監獄に送ると話したほか、「『MeToo』は金を渡さないから起こる」とし、性的暴行被害者の暴露動機に疑問を提起する発言もしたと伝えた。

 

米ジョージ・ワシントン大学韓国学研究所の韓国政治専門家、ダーシー・ドラウト氏は同紙に、「今回の選挙は、2つの悪の小さい方(the lesser of two evils)を選ぶ選挙という枠組みが決まった」とし、「誰が勝利しようが、有権者は結果に不満を持つだろう」と同紙に話した。

 

同紙は、実質的な政策議論ではなく、脱毛治療支援、喫煙者の権利拡大といった人気便乗の公約が乱舞しているとし、「ソウルと平壌(ピョンヤン)、北京、ワシントン、東京の未来の関係を決めるほど世界的に重要な選挙だが、終わりのない論争に有権者は疲れ果てている」と指摘した。


李恩澤 nabi@donga.com