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国内美術館、2000年以前に海外作品をどのように収集したのか

国内美術館、2000年以前に海外作品をどのように収集したのか

Posted February. 09, 2022 09:03,   

Updated February. 09, 2022 09:03

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1988年、韓国社会はソウル五輪の開催で熱気に包まれた。美術界も例外ではなかった。政府が大々的に「文化五輪」を標榜したためだった。韓国美術の海外進出に対する関心は熱くなり、海外作品の国内流入も増え始めた。

国立現代美術館清州(チョンジュ)館で開かれている「美術へ、世界へ」は、1970年代から2000年に至るまで美術館がどのように国際美術作品を収集してきたかを見せてくれる。多様な国籍の海外アーティスト96人の彫刻、ドローイング、会話など104点が展示される。

国立現代美術館のイ・ヒョジン・キュレーターは、「出品作は作家の国籍や制作時期などで共通点が少なく、収集した時代を先に分類し、作品を個別的に鑑賞できるように展示場を構成した」と話した。

李健熙(イ・ゴンヒ)コレクションを除いた美術館の全所蔵品8785点のうち海外の作品は925点。このうち72%の668点は、2000年以前に所蔵した。美術館が1980年代から2000年まで、海外作品の所蔵を増やすことに力を入れたためだ。貧弱な所蔵品への批判が続くと、寄贈に制限を設けず、1988年のソウル五輪を基点に大規模な寄贈がなされた影響が大きかった。白南準(ペク・ナムジュン)作家は生前に、米ポップアート・アーティストのアンディ・ウォーホル、ブルガリア出身の造形作家、クリスト ジャヴァチェフの作品購入を斡旋した。

初期の海外作品の確保は、外交関係や特定アーティストとの親交によって実現した。今回の展示に紹介された中国作家リュイェジャオ「空山不見人」(1978年)が代表的だ。リュイェジャオが1978年にソウルで展示を開いた後に寄贈したもので、美術館の国際美術所蔵品第1号だ。

今回の展示では、現代美術館会が1991年に寄贈した英国の巨匠、デイヴィッド・ホックニーの「レールがあるグランドキャニオン南端、1982年10月」(1982年)とフランス作家のジャンメサジェの強烈な色彩の対比と律動感が際立つ会話作品「ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロとフィンセント・ファン・ゴッホの出会い」(1987年)も展示される。「ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロとフィンセント・ファン・ゴッホの出会い」は、ソウル五輪の舞台イベントで開かれた「世界現代美術祭」で美術館が開催した「国際現代絵画展」を通じて寄贈を受けた。

同キュレーターは、「ソウル五輪の開催前には美術館の収集能力に限界があった」としつつも、「グローバリゼーションが進み、国内で開催される海外作家の展示が増え、美術館が海外の作品を所蔵する機会も増えた」と説明した。そして、「美術館も1992年『無償寄贈を受けない』と明らかにし、作品を着実に購入している」と付け加えた。展示は6月12日まで。無料。


キム・テオン記者 beborn@donga.com