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欧州「オミクロン株との共存」、規制緩和の動き

欧州「オミクロン株との共存」、規制緩和の動き

Posted February. 04, 2022 11:13,   

Updated February. 04, 2022 11:13

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欧州では新型コロナウイルスのオミクロン株の拡大で感染者が増加しているが、感染対策の規制を大幅に緩和する国が増えている。致死率が低くなっていることから、経済回復のために「オミクロン株との共存」を選んだと、ロイター通信などが報じた。

スイス政府は3日(現地時間)から濃厚接触者の隔離、在宅勤務の措置を解除した。マスク着用の義務化など他の規制の解除も16日に確定する。人口870万人のスイスは、2日に新規感染者が4万1183人にのぼったが、死亡者は14人にとどまった。カシス大統領は、「パンデミック(大流行)が終わり、エンデミック(季節性流行)に転換しつつある兆候」と強調した。

 

ドイツ政府も同日、野外スポーツ競技など大規模イベントの観覧数を最大1万人まで許容することを決めた。屋内競技場やコンサート場は4千人まで可能となる。来月から段階的に規制を緩和する方針だ。ドイツも1日の感染者が23万8252人で過去最多を記録した。一方、1日の死者数は、先月の400~500人から2日には164人と減少傾向にある。

 

フランスは2日から公共の場所の入場者数の制限、屋外でのマスク着用、在宅勤務の義務を解除した。イタリアのドラギ首相も同日、「規制緩和のタイムテーブルを準備している」と明らかにした。

 

規制緩和を発表した国家の新型コロナウイルスワクチンのブースター(3回目)接種率は、デンマーク61%、ドイツ53%、ノルウェー50%、フランス48%、スイス40%。しかし、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、「新型コロナウイルスの死亡者は世界の多くの地域で憂慮するほど増加している」とし、規制緩和は時期尚早と指摘した。


金潤鍾 zozo@donga.com