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1日の感染者が1万人を超えても足踏み状態の軽症患者対策

1日の感染者が1万人を超えても足踏み状態の軽症患者対策

Posted January. 27, 2022 08:25,   

Updated January. 27, 2022 08:25

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新型コロナのオミクロン株が早いスピードで広がり、1日の新規感染者は昨日0時基準で1万3012人と集計され、史上初めて1万人を超えた。18日は4072人だった1日の患者が、1週間後に2倍に増え、また1日で4400人以上が急増したのだ。防疫当局は、来月末になれば、1日に最大12万人の感染者が出るものと見込んでいる。

政府は昨日から、オミクロン株の患者が集中している光州(クァンジュ)や全羅南道(チョンラナムド)、京畿平沢市(キョンギ・ピョンテクシ)と安城市(アンソンシ)の4地域で、オミクロン株への対応体系を稼動させたのに続き、旧正月の連休が終わる来月3日からは、全国に拡大実施することを決めた。これにより、誰でも受けることができた遺伝子増幅(PCR)検査は高危険群に限って施行され、大半の人は自己診断キットや迅速抗原検査で陽性になってはじめてPCR検査を受けることになる。オミクロン株はデルタ株に比べて、伝播力は2〜3倍強いが、致死率(0.16%)はデルタ(0.8%)の5分の1の水準だ。流行の様相が変わったことで、防疫の目標を「拡散防止」から「高危険群管理」に切り替えたのだ。

問題は、無症状あるいは軽症患者の急増は目に見えているのに、彼らを担当する治療インフラははるかに足りないことだ。昨日までの在宅治療患者は3万7000人あまりで、全国の在宅治療機関が管理可能な最大人数(5万8000人)の60%を超えている。旧正月の連休直後は、最大値以上の患者が殺到する見通しだ。政府は患者の急増に備え、14日、町中の病院が患者診断と在宅治療を引き受ける体系に転換すると発表したが、2週間が過ぎても参加病院の規模さえ公開できずにいる。軽症患者は治療を諦めるとでもいうのか。

町内の病院が参加を憚る理由は、医療スタッフの感染を巡る懸念が大きい上、コロナの治療を担当すれば一般患者が訪れず、経営上困難に陥るからだ。これは感染症危機の度に繰り返されてきた問題だ。政府は、適正な補償体系やオミクロン株に適した感染管理指針をまとめ、町内病院の参加を誘導しなければならない。オミクロン株の致死率は低いとはいえ、患者の絶対的数が急増すれば、重症患者も増えざるを得ない。集中治療用病床の管理も手を拱いてはならない。