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ハンファシステム、UAM機体「電気推進システム」の地上テスト

ハンファシステム、UAM機体「電気推進システム」の地上テスト

Posted January. 25, 2022 08:21,   

Updated January. 25, 2022 08:21

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ハンファシステムは24日、都心航空モビリティ(UAM)の核心技術である「電気推進システム」の地上テストに突入したと発表した。UAMの現実化に向けた最も重要な段階が始まったことになる。

ハンファシステムの米子会社であるオーバーエアーは20日(現地時間)、米カリフォルニア州南部の砂漠地帯で、UAM機体「バタフライ」の電気推進システムをテストするシーンを初めて公開した。オーバーエアは個人飛行体(PAV)の専門会社で、ハンファシステムは2019年12月に300億ウォンを投資して筆頭株主となった。ハンファシステムとオーバーエアーは、バタフライを共同開発している。電気推進システムは、昨年8月から室内でテストを行ってきたが、今回初めて野外テストを行った。UAMの機体は、電力を動力源とするため、安定的な垂直離着陸のためには電気推進システムの性能が最も重要だ。

砂漠は風が多い上、大気中に砂を含む不純物の多い厳しい環境だ。飛行体の大型翼(プロペラ)は、運行中に様々な変数に遭遇することがあるので、最悪の状況を想定してテストを行う。プロペラにかかる力は、コンピューター・シミュレーションのソフトウェア(SW)で検証する。これらのテストを基に、バタフライに使われる翼も設計・製作される。

UAMの機体は、長い滑走路を使う一般の航空機とは異なり、垂直に離着陸できなければならない。都心の交通手段として活用するためには、建物の屋上や乗り換えセンターなどを自由に行き来できなければならないからだ。バッテリーだけで数十キロから数百キロを飛ばなければならず、複雑な都心で正確な地点を往来するためには、電気推進システムが重要となる。

バタフライには、4枚のプロペラが装着される。離陸時は空を向き、前進運航時は進行方向側に向いて回転するように作られる予定だ。試作機は、来年公開できるものと見られる。2024年のテスト飛行と、2025年のソウル都心から金浦(キムポ)国際空港一帯区間のテスト運航も計画されている。


徐亨錫 skytree08@donga.com