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在来型の米空母「キティホーク」が最後の航海

在来型の米空母「キティホーク」が最後の航海

Posted January. 20, 2022 08:25,   

Updated January. 20, 2022 08:25

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48年間、イラク、アフガニスタンのような戦場で活躍した米国最後の在来型空母USSキティホークが最後の航海を開始したと、オンラインメディア「ビジネスインサイダー」が19日、報じた。キティホークは解体作業のために14日午前、ワシントンのブレマートン海軍基地からテキサス州ブラウンズビルに向けて出港した。

1960年に進水し、その翌年に就役したキティホークは、2008年まで現役として活躍し、09年に退役して保管されていた。1998~2008年には米海軍最強の第7艦隊の母港である横須賀で唯一の最前方常時配備空母となった。長さ304メートル、最大幅85メートルで、「世界最大の空母」と呼ばれた。米在来型空母では最後に就役した。その後の米空母は全て原子力推進式だ。

出港当日、現場にはキティホークの最後の姿を見ようと地元住民や転役海軍人が集まった。1990年代、この空母のエンジニアだったコリー・アベンドさんは、「この船は私の歴史の一部だ。友人が高校、大学を卒業した時、私は地球の反対側で喫水線の30フィート下にいた」と話した。電気技術者だったリーチ・ブラットルさんは、「モンタナにある私の故郷の町の人口の2倍である6千人が服務した。エスカレーターを初めて見てカルチャーショックを受けた」と話した。キティホークをUSSミッドウェイのように海上博物館にすることを望む声もあったが、解体が決定された。

キティホークはあまりにも大きいことからパナマ運河を通過できないため、南米を回ってマゼラン海峡を経由する130日以上の2万5千キロの旅程を経て、テキサスに到着する。


李恩澤 nabi@donga.com