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韓国機械研究所がAI防疫ロボットを開発

韓国機械研究所がAI防疫ロボットを開発

Posted January. 20, 2022 08:24,   

Updated January. 20, 2022 08:24

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人の多い室内の施設でも安全に消毒作業ができる「スマート防疫ロボット」を開発したと、19日、韓国機械研究院が明らかにした。

機械研究院・人工知能機械研究室のキム・チャンヒョン室長と研究チームが開発したスマート防疫ロボットには、「確率ウイルス地図作成アルゴリズム」が採用された。室内空間にとどまる人を認識後、これを基にウイルス分布を分析するやり方だ。人の居場所や滞在時間などのデータは、屋内空間に設置された防犯カメラで確保する。このデータを活用して、ウイルスが密集している可能性のある場所を推定し、最適のウイルス殺菌動線を算出する。ロボットは、計算結果によって、防疫に最も適した動線に沿って防疫消毒作業を行うことができる。

従来の自律防疫ロボットは、人のいない空間でのみ使うことができたが、スマート防疫ロボットは、人のいる空間でも安全に防疫ができる部分が一歩進んでいる。これまでは、波長が100〜280ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)の紫外線(UV-C)ランプを直接照射する方法でウイルスを殺菌したため、周辺にいる人が強い紫外線に晒される可能性があった。一方、スマート防疫ロボットは、UV-Cの殺菌過程を経た「きれいな空気」をウイルス密集区域に噴射することで、ウイルス密度を下げる消毒方法を採用している。

キム室長は、「人の居場所を正確に把握し、ウイルスが密集した空間を迅速かつ正確に防疫することができる」とし、「無人カフェや飲食店のような多人数利用施設にすぐに活用できる」と期待している。


キム・ミンス東亜サイエンス記者 reborn@donga.com