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大型倉庫火災と消防隊員の殉職、繰り返される惨事なぜ防げないのか

大型倉庫火災と消防隊員の殉職、繰り返される惨事なぜ防げないのか

Posted January. 08, 2022 08:20,   

Updated January. 08, 2022 08:20

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京畿道平沢市青北邑(キョンギド・ピョンテクシ・チョンブクウプ)の冷凍物流倉庫の新築工事現場で5日夜11時40分頃、火災が発生し、消防隊員3人が死亡した。3人以上の消防隊員が一度に犠牲になったのは、2001年のソウル西大門区弘済洞(ソデムンク・ホンジェドン)火災現場で建物が倒壊して6人が死亡して以来。

大型物流倉庫火災は人命被害につながりやすい。20年4月には利川市暮加面(イチョンシ・モガミョン)物流センターの新築工事現場で火災が発生し、38人が死亡、10人が負傷した。同年7月、龍仁市処仁区(ヨンインシ・チョインク)の物流センターで発生した火災では5人が死亡し、8人の負傷者が出た。昨年6月に発生したeコマース企業「クーパン(Coupang)」の利川市徳坪(トクピョン)の物流センター火災や今回の火災で労働者の人命被害がなかったことは不幸中の幸いだ。しかし、クーパン徳坪物流センターの火災で消防隊員1人が犠牲になった。その時と同様、今回の火災でも大きな火を消した後、消防隊員が内部に進入し、再び火が広がって事故に遭った。半年で事故が繰り返されたことは、消防の指揮にも欠陥があることを意味する。

 

火災が発生したのは、eコマース企業「マーケットカーリー(marketkurly)」が賃貸契約を結んで使用する予定だった場所だ。オンラインショッピングが急増し、大都市近郊に物流センターが急速に増えている。物流センターは火災に脆弱だ。人が暮らす建物ではないため、「サンドイッチパネル」など火に弱い素材で主に建てられる。火災時の消防にも脆弱だ。住居用施設に備えなければならないファイアウォールを設置しなくてもいいからだ。そのうえ、物流倉庫は火事が起これば真っ暗な巨大な空間なので、鎮火時に消防隊員が孤立しやすい。物流倉庫の火災に効果的に対処する消防装備とマニュアルづくりが至急だ。

今回事故が発生した工事現場では、20年12月に墜落事故が起きた。5階の高さで鉄筋組み立て作業をしていた作業員5人が墜落し、3人が死亡、2人が負傷した。この事故で政府の特別監督を受けたにもかかわらず、今度は火災事故が発生した。政府の安全措置に不備はなかったのか確認しなければならない。