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宇宙生命体を探す望遠鏡が30年ぶりに任務交代

宇宙生命体を探す望遠鏡が30年ぶりに任務交代

Posted December. 25, 2021 08:21,   

Updated December. 25, 2021 08:21

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宇宙の年齢と大きさを決めるハッブル定数を求めるなど、30年間天文宇宙研究で足跡を残したハッブル宇宙望遠鏡の後を継ぐ「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」が、クリスマスの25日に宇宙に向かう。

1996年から製作だけでも約100億ドル(約11兆8000億ウォン)が投入されたジェイムズ・ウェッブは、約138億年前の「ビッグバン」直後の初期宇宙を観測し、生命体が存在する宇宙惑星を探すなど、天文学と宇宙研究に革命をもたらすものと期待されている。

米航空宇宙局(NASA)は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を25日午前9時20分(現地時間、韓国時間では午後9時20分)、フランス領ギアナ欧州宇宙センターでアリアン5ロケットに搭載して打ち上げると明らかにした。新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の状況や現地の天気、技術的問題などが繰り返され、当初の打ち上げ目標日だった18日から数回延期された。

ジェイムズ・ウェッブは、六角形の鏡18個を蜂の巣の形でつなぎ合わせ、主鏡の直径は6.5メートルで、ハッブル(2.4メートル)の2倍を優に超える世界最大規模の次世代宇宙望遠鏡だ。打ち上げから約30日後に、太陽が地球を引き寄せる力と地球の遠心力が同じ150万キロ離れた「ラグランジュL2」に設置される。ジェイムズ・ウェッブは、最大1000光年(1光年は約9兆5000億キロ)の距離の惑星で、酸素分子を確認できる性能を備えている。天文学界は、「ハッブルは狭い視野で宇宙の1%しか観測できなかったなら、ジェイムズ・ウェッブはその限界をはるかに超えるだろう」と期待を高めている。


キム・ミンス東亜サイエンス記者 reborn@donga.com