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米FDA、メルクの新型コロナ飲み薬の使用承認 ファイザーに続き2列目

米FDA、メルクの新型コロナ飲み薬の使用承認 ファイザーに続き2列目

Posted December. 25, 2021 08:24,   

Updated December. 25, 2021 08:24

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米食品医薬品局(FDA)が23日(現地時間)、米製薬大手メルク(MSD)が開発した新型コロナウイルスの飲み薬「モルヌピラビル」の使用を承認した。FDAは22日、米製薬大手ファイザーが開発した「パクスロビド」の使用を承認しており、米国は使用可能な2つの飲み薬を確保することとなった。

メルクのモルヌピラビルは感染者の入院・死亡のリスクを3割下げる効果がある。初期の実験では5割まで効果があるとされたが、最終の臨床試験で効果が低くなった。効果が当初の発表に及ばないうえ、副作用の懸念も大きく、モルヌピラビルよりも入院・死亡のリスクを約9割下げるパクスロビドの方がより広く使われる可能性が高い。フランスは最近、モルヌピラビル5万人分の注文を取り消した。

英保健安全保障庁(UKHSA)は23日、インペリアル・カレッジ・ロンドンとエジンバラ大学の研究結果に基づいて、「新型コロナウイルスのワクチン接種を終え、ブースター接種(追加接種)まで受けても、10週間後から予防効果が急速に低下することが明らかになった」と伝えた。UKHSAの報告書によると、ブースター接種後10週間が経過すれば、オミクロン株に対する感染予防率は15~25%低くなることが明らかになった。報告書は先月、オミクロン株とデルタ株の英国の感染事例を分析した結果、「デルタ株よりオミクロン株に対するブースター接種の予防効果がより急速に低下する」と付け加えた。

2回目のワクチン接種まで終えて一定時間が経過すれば予防効果が落ちるという研究はあったが、ブースター接種も効果が低下するという研究結果が出たのは初めて。UKHSAは、「それでもブースター接種は接種しないよりも予防効果がある。重症や死亡を防ぐ効果ははるかに大きい」と明らかにした。

ブースター接種も効果が低下するという研究結果が出ると、英政府の諮問機関「ワクチン・予防接種合同委員会」は同日、「4回目の接種」実施に関する検討作業に入った。これに先立ち、世界で初めて4回目の接種計画を発表したイスラエルは、26日から高齢者と医療スタッフを対象に4回目の接種を始める。


イ・ウンテク記者 ニューヨーク=ユ・ジェドン特派員 nabi@donga.com