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政府、ベトナムなど10数ヵ国から尿素1万トン導入を推進

政府、ベトナムなど10数ヵ国から尿素1万トン導入を推進

Posted November. 09, 2021 08:46,   

Updated November. 09, 2021 08:46

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尿素水の品薄事態が深刻化し、政府が来週中にベトナムから原料の車両用尿素200トンを導入するなど対策作りに乗り出したが、確保された物量が韓国内での1日分の使用量に過ぎず、供給難を解消するには大きく及ばない。

政府は8日、「尿素水需給関連の全省庁合同対応会議」を開き、来週中に車両用尿素200トンをベトナムから輸入することを決めた。政府によると、尿素水の原料である尿素200トンで尿素水約600トンを作ることができる。これは昨年の国内車両用尿素水の1日使用量に過ぎない。

政府はベトナムを含む約10数ヵ国と協議し、尿素1万トンを追加輸入する案も協議している。1万トンの尿素が輸入されれば、約3万トンの尿素水を生産できる。これは韓国内車両の1ヵ月半程度の使用量に相当する。政府は昨年基準で、月間約2万トンの車両用尿素水が使用されたと試算している。

政府は前日、豪州から軍輸送機で尿素水を2万リットル輸入する計画を明らかにした。同日は輸入量を2万7000リットルへと拡大した。尿素水2万リットルは、韓国内車両全体の1日使用量の約3、4%に過ぎない。需給難の解消には大きく及ばない。

政府は、海外からの輸入だけではこれといった解決策が見えず、軍の備蓄量の一部を民間に貸す案まで検討している。軍関係者は同日、「今すぐ必要な所に軍の在庫分を優先的に貸与する案を関係省庁と協議している」と語った。政府が検討している尿素水は、最大200トンほどだという。しかし、有事に備えた軍の在庫物量を放出することは不適切だという指摘が出ている。民間の1ヵ月分の尿素水の所要量は約2万トンにのぼるため、軍が尿素水を提供しても、消防車などの緊急車両に支援されるほかないという限界がある。

一方、環境部などの関係省庁は同日から、政府合同の取締りチームを立ち上げ、尿素水や尿素の流通状況の点検に取り掛かっている。取り締まりの対象は尿素輸入業者と尿素水輸入・製造業者、ガソリンスタンドなど1万カ所以上と推定される。合同取締りチームは、尿素・尿素水の輸入段階から流通過程、販売先まで点検する計画だ。この日から施行された「触媒剤およびその原料である尿素の買い占め行為禁止などに関する告示」に従って、買い占めなどをして摘発されると、3年以下の懲役または1億ウォン以下の罰金が科される。


具特敎 kootg@donga.com