孫興民(ソン・フンミン=29、トッテナム)がまたも新監督下の1号ゴールの主人公になった。
孫興民は5日、ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われたSBVフィテッセ(オランダ)とのヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)G組第4戦に先発出場し、前半15分に先制ゴールを決めた。孫興民は、ルーカス・モウラがシュートしたボールがGKの手に当たってこぼれると、ゴールエリア右斜めからシュートしてネットを揺らした。
アントニオ・コンテ氏(写真)のトッテナム監督デビュー戦の初ゴールだ。孫興民は最近、トッテナムの監督に相次いで初ゴールと初勝利をプレゼントする記録を打ち立てた。2019年11月には、ジョゼ・モウリーニョ氏がトッテナム監督就任して以来初試合だったウェストハム戦でも前半36分、初ゴールを決め、チームの3-2勝利をけん引した。また、モウリーニョ監督の後を継いだヌーノ・スピーリト・サント監督にも8月29日にあったマンチェスター・シティとのプレミアリーグ(EPL)2021-2022シーズン開幕戦で初ゴールと1-0の勝利をプレゼントした。
同日の得点で孫興民はシーズン通算5点目(EPL4得点、ECL1得点)を記録した。また、監督交代期の敏感な時期は必ず中核の役割を果たし、チームの大国柱としての存在感を改めてアピールした。トッテナムに就任する監督たちも、初試合から孫興民に重責を任せたが、孫興民はその都度ゴールを決めて自身の価値を証明した。
孫興民は、コンテ政権下で1号ゴールを決めたことについて、「(それは)重要なことではないと思う。チームを助けることが重要で、チームメイトの助けなしにはゴールも決められない」とし、「マウリシオ・ポチェッティーノ、モウリーニョ、サント、今のコンテまで素晴らしい監督たちと共にした。今後も多くのことを学びたい」と語った。
同日、孫興民のゴールでリードしていたトッテナムは、前半22分のモウラの追加点と28分の相手のオウンゴールで3-0まで点差を広げた。しかし、前半32分と39分に相次いで失点し、3-2まで追い上げられた。また、後半14分にはクリスティアン・ロメロが警告累積で退場処分を受け、数的劣勢を強いられた。しかし、トテナムは残りの時間に守備に集中しながら追加失点を防いでリードを守り切った。トッテナム(勝ち点7)は首位スタッド・レンヌ(フランス=勝ち点10)に次いで組2位となった。孫興民は後半27分に交代した。
トッテナムは7日、EPLでエヴァートンと対戦する。リーグ9位のトッテナム(勝ち点15)と10位のエヴァートン(勝ち点14)は僅差で順位争いを繰り広げている。コンテ監督体制下のトッテナムはエヴァートン戦を契機に、EPLでも巻き返しを狙っている。チーム刷新に乗り出したコンテ監督体制下で、孫興民の役割はさらに重要になってきた。
李元洪 bluesky@donga.com