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651日ぶりに新たな日常、マスク・ワクチンだけが「築いた塔」を守る

651日ぶりに新たな日常、マスク・ワクチンだけが「築いた塔」を守る

Posted November. 01, 2021 08:54,   

Updated November. 01, 2021 08:54

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今日から新型コロナウイルスの感染防止対策が段階的日常回復(ウイズコロナ)体系に転換される。昨年1月20日に国内で初めてのコロナ感染が発生して以来、651日ぶりに新しい日常を迎えることになった。遊興施設を除く飲食店、カフェ、映画館は24時間営業が可能で、ワクチン接種の有無に関係なく、首都圏は10人、非首都圏は12人まで集まることができる。ワクチンを2回接種した人は、野球場、ジム、カラオケを自由に利用していい。

しかし、新しい日常に踏み出す第一歩は、ただ不安だ。感染が再び拡大し始め、昨日まで4日連続で1日2000人を超える感染者が発生した。先週末、ソウル江南(カンナム)や釜山西面(プサン・ソミョン)など全国の繁華街では、ハロウィン(31日)を楽しむ人々が感染防止対策を無視し、深夜0時まで集まった。このままでは、医療体系が耐えられないほど重症患者が増え、私的な集まりや営業時間制限措置が再び施行される可能性が高い。

昨日までのワクチンの1回目の接種率は80.1%、接種完了率は75.3%と集計された。接種順位が遅い学生を中心に1000万人の未接種者がいる。今日から12~15歳を対象にした接種が始まる。若年層であればあるほど副作用を懸念するため、接種予約率が低い傾向がある。大学修学能力試験が終わって22日から全面登校が予定されており、それだけ感染の懸念も大きくなる。政府は、ワクチンの副反応をめぐって積極的に意思疎通し、副反応の認定範囲を拡大し、接種率を引き上げなければならない。

ワクチンを最初に接種したため予防効果が低下した高齢層や医療機関従事者の間で突破感染も急増している。これら高危険群の3回目接種(ブースター接種)を急がなければならない。接種後4ヵ月が過ぎれば、デルタ変異株に対する予防力が急速に低下するという研究結果が出ており、ブースター接種の時期も接種後6ヵ月に操り上げることを検討する必要がある。

高いワクチン接種率だけ信じて、性急に感染防止対策を緩和した英国やドイツなど欧州の国では、1日に数万人の感染者が発生している。一方、フランスやイタリアのようにマスク着用と手洗いの規制を続けた国の感染拡大の傾向は緩やかだ。ウイルス感染のリスクが大きくなる冬が近づいている。ワクチンが1次防衛線なら、マスク着用は最後方のディフェンスだ。基本の感染防止対策を最後まで順守し、ウイルスによって防御幕に穴があいてから2年かけて築いてきた「防疫塔」が崩壊しないようにしなければならない。