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中露艦艇10隻が5日間、日本を包囲するように航海

中露艦艇10隻が5日間、日本を包囲するように航海

Posted October. 25, 2021 08:26,   

Updated October. 25, 2021 08:26

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中国とロシアの艦艇10隻が5日間、日本列島を一周する示威行為に出た。米CNNは23日、陸上自衛隊関係者が、「日本周辺の安全保障環境が第2次世界大戦後最悪」と話したと伝えた。

24日、共同通信などによると、防衛省統合幕僚監部は23日、中国とロシアの海軍艦艇各5隻の計10隻が、22日に鹿児島県の大隅海峡を並んで通過し、東シナ海に入ったと発表した。

18日には、両国の艦艇が北海道と青森県の間の津軽海峡を抜けて東海(トンへ・日本海)から太平洋に進出した。さらに20日には千葉県の犬吠埼沖約130キロまで接近し、日本列島に沿って南下し、22日に大隅海峡を通過して東シナ海に進入した。中国とロシアの艦艇10隻が日本の周囲をコの字型に航行したわけだ。ただし、日本の領海への侵犯はなかった。

 

読売新聞は、両国の艦艇が日本列島に沿って南下する過程で、「中国海軍の駆逐艦がヘリコプターの発着艦を実施したため、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進して対応した」と伝えた。

中国とロシアの艦艇が同時に通過した津軽、大隅海峡は国際海峡なので、船舶の航行は国際的に認められている。しかし、両国の艦艇が同時に大規模にこの海峡を通過したのは初めてで、移動の経路が明確に日本を包囲していることから、その意図に関心が集まっている。一部では、米国と日本が英国、オーストラリアと共に日本の周辺海域で多国間演習を繰り返しているため、中国とロシアが牽制に出たという見方もある。

CNNは23日、陸上自衛隊が約30年ぶりに全国単位の大規模軍事演習を行っていると報じた。9月中旬から陸上自衛隊が隊員10万人と車両2万台、戦闘機120台を動員して、様々な演習を行っている。

岸田文雄首相も23日、東京で開かれた国際安全保障会議にビデオメッセージを送り、中国とロシアを念頭に、「地域の安全保障環境が厳しくなっている。自由、民主主義、人権といった普遍的価値を脅かす動きがある」と強調した。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com