「スタートレック」船長のシャトナー氏、９０歳「最高齢の宇宙飛行」

米人気ＳＦシリーズ「スタートレック」で主人公のカーク船長を演じ、ドラマの中で宇宙で活躍した俳優のウィリアム・シャトナー氏（９０・写真）が、現実でも宇宙旅行を無事に終えた。ＡＰ通信などによると、シャトナー氏は１３日（現地時間）、米宇宙開発ベンチャー、ブルーオリジンの宇宙船「ニューシェパード」に乗って、南部テキサス州の砂漠で上空１０７キロまで行き、地上に着陸する１１分間の準軌道宇宙旅行を終えた。

　

ブルーオリジンの創設者で、子どもの頃、カーク船長の真似をして遊んだという世界最高富豪のジェフ・ベゾス氏は、着陸場所に来て、シャトナー氏を出迎えた。シャトナー氏は、シャンパンを手にして無事の帰還を祝うベゾス氏に、「今起こったことに感動で胸がいっぱい。この感覚を失いたくない。とても大切な体験をさせてもらった」と感謝の意を示した。特に漆黒の闇の宇宙を見て、死の意味も考えたと語った。

全世界のスタートレックのファンは、ソーシャルメディアでカーク船長の名セリフ「危険がまさに私たちの任務であり、宇宙船に乗る理由だ」を引用し、９０歳でも健康であることをアピールし、宇宙旅行に成功したシャトナー氏を祝った。今回の宇宙旅行で、シャトナー氏は史上最高齢で宇宙旅行した人物となった。それまでの記録は、かつて女性宇宙飛行士を目指し、今年７月にベゾス氏が宇宙旅行した時に同乗したウォーリー・ファンクさん（８２）が保有していた。


任寶美 bom@donga.com