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伊ブゾーニピアノコンクールで1位と2位を総なめした韓国人

伊ブゾーニピアノコンクールで1位と2位を総なめした韓国人

Posted September. 06, 2021 08:45,   

Updated September. 06, 2021 08:45

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3日(現地時間)、イタリア・ボルツァーノで閉幕した第63回フェルッチョ・ブゾーニ国際ピアノコンクールで、韓国人のパク・ジェホン(22)とキム・ドヒョン(27)が並んで1位と2位につけた。パク・ジェホンは1位の他にも室内楽特別賞、ブゾーニ作品演奏賞、アリチェ・タルタロッティ賞、鍵盤楽器トラスト賞の4つの特別賞を総なめした。キム・ドヒョンは、現代作品の最高演奏賞も受賞した。3位はオーストリアのルカス・シュテルナートが受賞した。

ブゾーニコンクールは1949年に始まり、イェルク・デムス、マルタ・アルゲリッチ、ギャリック・オールソンら有名演奏者を優勝者に輩出してきた。韓国人では、ムン・ジヨンが2015年に初めて優勝し、徐惠京(ソ・ヘギョン、1980年)、イ・ユンス(1997年)が1位のない2位、チョ・ヘジョン(2001年)、ウォン・ジェヨン(2017年)が2位、ソン・ミンス(1999年)、イム・ドンミン(2001年)、キム・ヘジン(2005年)が3位の受賞者となった。

今年の優勝者のパク・ジェホンは、2014年、錦湖(クムホ)英才コンサートでデビューし、ソウル芸術高校の卒業後、韓国芸術総合学校に音楽科全体首席で入学して4年生に在学している。

受賞後、東亜(トンア)日報との電話インタビューでパク・ジェホンは、「参加者のレベルが高く、最後まで優勝を確信できなかった」と語った。彼は、「2019年、同コンクールに初めて挑戦し、本選で脱落後、2年間、一所懸命に準備した」と話した。

彼は「ブゾーニコンクールは、オーケストラ共演や室内楽演奏など、ピアニストとしての総合的力量を評価するのが特徴だ」とし、「室内楽競演でブラームスピアノ5重奏を演奏して室内楽特別賞を受賞し、本賞の上位入賞を予感した」と話した。

パク・ジェホンは、決選曲としてラフマニノフのピアノ協奏曲3番を選んだ。演奏時間だけでも約45分がかかり、あらゆる難しい技が動員される作品だ。彼は、「小学校の時、この曲を聞くや否や惚れた。オーケストラと共演した経験もあり、簡単に選んだ」と話した。

彼はピアニストとして「フィジカル」が優れているという評価を受けている。「身長は187センチだ。このおかげで、舞台の上から出る存在感がある。手も大きく、12ド(ドから次のオクターブのファ)までは楽に届く」と笑った。

2等賞を受賞したキム・ドヒョンは、ソウル大学在学中に米国に渡り、クリーブランド音楽院の専門演奏者課程に在学している。今回の決選では、プロコフィエフのピアノ協奏曲第2番を選んだ。彼は、「間違えないというよりも自分の音楽を見せようという考えで取り組み、ミスをたくさんしたのに良い結果が出た」と打ち明けた。

今回のコンクールの結果、パク・ジェホンは1位の賞金2万2000ユーロ(約3020万ウォン)と室内楽特別賞の副賞で、2023年にシューマン・カルテットとツアー協演のチャンスを獲得した。キム・ドヒョンは、2位の賞金1万ユーロ(約1370万ウォン)をもらう。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com