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花言葉

Posted August. 21, 2021 08:21,   

Updated August. 21, 2021 08:21

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花屋と詩集の共通点は何か。それは「花」だ。すべての花屋には花が生きる。花屋ほど当然ではないが、詩集にも花が生きる。どのジャンルよりも花が満開なのがまさに詩の領域だ。遠くは新羅の「献花歌」も花の歌であり、私たちがよく知る詩「チンダルレの花」や「オランケの花」も花の歌だ。詩人ほど花が好きで、よく見て、口ずさむのが好きな人はいない。飯も間食にもなれないもの。すぐに枯れるもの。だが美しいもの。花が持つこの特性の全てが詩人が実に好むものだ。

人も花になり、愛も花になるが、今日は心になった花を持ってきた。詩人イ・ムンジェの「花言葉」という詩だ。この詩は、「私を忘れないでください」という勿忘草の花言葉で始まる。ところで、この言葉が主人公ではない。花言葉を作った人の心こそ、この詩の本当の主人公だ。花だけでも美しいが、花を贈る行為だけでも震えるが、それだけでは心をすべて込めることができなかったようだ。あふれる心は、行って込めたい心は、花に加える花言葉になった。

花も花言葉もいいが、一番重要なのは心という言葉。いざ詩人が言いたかった「花の言葉」は、まさにこれだ。花は、心の中に花がある人にだけ見えるものだ。花屋や詩集にだけ花が生きるだろうか。私たちの心の中こそ花が生きる所、花が生きる価値のある所だ。

文学評論家