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デルタ変異が恐ろしい拡散傾向、江原だけで69%

デルタ変異が恐ろしい拡散傾向、江原だけで69%

Posted July. 28, 2021 08:59,   

Updated July. 28, 2021 08:59

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インド発の「デルタ変異」の広がりに日増しに拍車がかかっている。今は全体感染者の半分を超え、新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の第4次流行を完全に主導している。特に、非首都圏での最近の感染者の急増も、デルタ変異のためであることが確認された。27日、中央防疫対策本部(防対本)はこの1週間(18〜24日)江原(カンウォン)地域の新型コロナの感染患者のうち、69.0%からデルタ変異が検出されたと発表した。大邱・慶尚北道(テグ・キョンサンブクド)は67.5%、済州(チェジュ)は63.2%だった。首都圏(48.2%)よりデルタ変異の感染が多かった。わずか4週間前(6月20〜26日)のデルタ変異の割合は3.3%だった。

デルタ変異の伝播力は、基本ウイルスの2.4倍、英国発「アルファ変異」の1.64倍だという。しかし、韓国内での伝播状況を見れば、実際の伝播力はこれより一段と強いことが分かった。東亜(トンア)日報がデルタ変異による集団感染の一部疫学調査の結果を確認した結果、感染者と接触後2日も経たないうちにn次感染が発生したケースが多かった。同じ飲食店にたった20分間滞在しながら、背中を向けてご飯を食べた人が感染したケースもあった。

デルタ変異の速い伝播力は、検査(Test)、追跡(Trace)、治療(Treat)へと続く韓国の「3T」防疫を無力化している。一言で言って、防疫がウイルスに追いついていけない。デルタ変異は、患者の状態にも否定的だ。デルタ変異の感染者2983人のうち、重症患者は89人(3.0%)だ。全体感染者のうちの重症患者の割合(1.3%)より高く出ている。

この状況で、「社会的距離確保」を緩和すれば、防疫網の最後の砦が崩壊する恐れがあるという懸念が出ている。防対本疫学調査分析団のイ・サンウォン団長は、「デルタ変異が、当初の予想より早く拡散している」とし、「距離確保の強化は、こうした感染症の流行環境では避けられない選択であり、全国民の積極的な参加が必要だ」と語った。


チョ・ゴンヒ記者 キム・ソヨン記者 ksy@donga.com