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右往左往の防疫細部指針に混乱広がる

Posted July. 13, 2021 07:58,   

Updated July. 13, 2021 07:58

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「午後6時以降、職場の同僚3人が一緒にタクシーに乗るのも、私的な集まりに当たります」(9日)

「(タクシーに)一緒に乗って1人ずつ降りたら、私的な集まりではありません」(12日)

首都圏の私的な集まりの人数制限(午後6時以降2人まで)の細部基準を尋ねると、中央事故収拾本部(中収本)が出した答えだ。3日間で返事の内容が正反対になった。12日から首都圏に史上初の「社会的距離確保」の第4段階が適用されたが、政府の細部指針が右往左往し、混乱している。

中収本が9日、職場の同僚3人がタクシーに一緒に乗れるのかという質問に「私的な集まりに当たる」とし、不可能だという趣旨で答えると、市民の間では「バスと地下鉄はできるのに、タクシーはなぜいけないのか」という批判が出た。すると、12日のブリーフィングでは言葉が変わった。中収本のソン・ヨンレ社会戦略班長は、「これはケースバイケース(case by case=場合によって違う)と見なければならない状況だ」とし、「退社する職場の同僚が一緒に乗り、一人ずつ降りることになれば私的な集まりではないが、(一緒に)集まりに参加するために乗ったとすれば私的な集まりに当たる」と語った。

謎のように複雑な指針はこれだけではない。スーパーで買い物をする時、3人が一緒に買い物ができるかどうかも場合によって違う。政府は、買い物をする時も私的な集まりの人数制限が適用されるが、生計を共にしている同居家族が生活必需品を買う時は人数制限がないと説明した。人数制限に違反した場合、感染症予防法によって最大10万ウォンの罰金を払うこともあり得る。現場でこのような細部基準をどれだけ見分けることができるかという疑問が少なくない。

ジムなど室内スポーツ施設のシャワー室は閉鎖しなければならない一方、ゴルフ場のシャワー室は運営規制がない点もつじつまが合わないと指摘された。ソン班長は、「ゴルフ場は屋外なので危険度が低いと判断し、シャワー施設は見逃した。屋外スポーツ施設のうち、シャワー室を運営している場所を把握し、(閉鎖するかどうかを)話し合いたい」と話した。

嘉泉(カチョン)大学吉(キル)病院感染内科のオム・ジュンシク教授は、「新しい距離置き基準自体が十分なワクチン接種率を前提に作ったものだが、政府が無理に導入したことで、ただでさえ複雑な指針がぼろぼろになった」と語った。


チョ・ゴンヒ記者 イ・ジウン記者 easy@donga.com