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ロシア最悪の刑務所に収監されたナワリヌイ氏、「1時間おきに起こして監視、小説『1984』が現実に」

ロシア最悪の刑務所に収監されたナワリヌイ氏、「1時間おきに起こして監視、小説『1984』が現実に」

Posted March. 17, 2021 08:16,   

Updated March. 17, 2021 08:16

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「1時間おきに起こされる。小説『1984』ようだ」

 

ロシアの反政権活動家のアレクセイ・ナワリヌイ氏(44)が15日、ソーシャルメディアを通じて自身が収監された刑務所の状況を伝えた。

スプートニク通信などによると、ナワリヌイ氏は同日、収監されたロシア・ポクロフ市の第2刑務所(IK-2)で弁護団と面会した。ナワリヌイ氏は弁護士に苦痛を訴え、自身の現在の様子を写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿した。

ナワリヌイ氏は、刑務所生活の一挙手一投足を監視する未来のディストピア社会を描いたジョージ・オーウェルの小説『1984』にたとえ、「どこにでもカメラがあり、監視されている」と明らかにした。そして、「少しでも規則を違反すれば、すぐに報告される」とし、「1時間おきに起こされる日もある」と伝えた。

 

モスクワから東に約60マイル(約96キロ)離れたポクロフ市の第2刑務所は、ロシアで「最悪の4大刑務所」の1つとされる。主にロシアの政治犯が収容され、常習的な暴力などの肉体的虐待だけでなく精神的な圧迫もひどく、「収監者を完全に破壊する」という批判を受けてきた。

 

ここでは、収監者を精神的に孤立させようと周囲との対話も禁止している。刑務所職員の名前を強制的に覚えさせ、常に行儀正しく挨拶しなければならない。午前6時から午後10時まで立たせたり、読み書きを禁止し、1日中ロシア国営テレビを通じて体制順応教育をしたりもする。屈辱を与え、無気力にさせるために歯ブラシを与えて床の掃除を1日中させたり、独房に収監したりすると、CNNは伝えた。この刑務所に2年間収監された野党陣営の活動家コンスタンチン・ コトフ氏はAFPに、「収監者を人として扱わない所」と説明した。

英紙ガーディアンは、「ナワリヌイ氏の神経を衰弱させる狙いであり、政敵に対するプーチン大統領の圧迫」と伝えた。ナワリヌイ氏は昨年8月、ロシア政府の犯行とみられる毒物テロに遭い、ドイツ・ベルリンで治療を受けた。今年1月17日に帰国したナワリヌイ氏は、空港ですぐに拘束され、執行猶予条件への違反の罪で先月、刑務所に収監された。


金潤鍾 zozo@donga.com