Go to contents

米「ミサイル探知偵察機」、韓半島上空を3日連続飛行

米「ミサイル探知偵察機」、韓半島上空を3日連続飛行

Posted February. 22, 2021 07:31,   

Updated February. 22, 2021 07:31

한국어

米国の主要偵察機がバイデン政権発足1ヵ月に合わせて3日連続で韓半島に飛んできて、対北朝鮮監視活動を行った。北朝鮮の新型ミサイルおよび潜水艦の動きを把握する一方、3月8日から始まる韓米合同軍事演習を控え、北朝鮮の「挑発兆候」に注目するためとみられる。

21日、複数の軍用機追跡サイトによると、米海軍のEP-3E電子偵察機「アリーズ」1機が同日午後、仁川(インチョン)付近の西海(ソヘ・黄海)上に飛んできて、長時間飛行任務を遂行した。アリーズの主任務は、ミサイル発射前後に放出される電子信号を捉えることだ。軍消息筋は、「北朝鮮全域のミサイル基地の動きを綿密に伺っただろう」と話した。

 

これに先立ち、バイデン大統領就任1ヵ月が経った20日、250キロ離れた移動式発射台(TEL)の動きを監視できるE-8C地上監視偵察機「ジョイント・スターズ」1機が首都圏と忠清(チュンチョン)圏付近の西海上に姿を現わした。その前日の19日には、米空軍のRC-135W偵察機「リベット・ジョイント」1機が在日米軍基地を離陸し、首都圏と仁川付近の西海上で作戦を遂行した。リベット・ジョイントは、ミサイル発射のための地上遠隔計測装備の発信信号を捉え、ミサイル発射後の軌跡を追跡する装備を備えている。先月、北朝鮮の第8回労働党大会の軍事パレードで公開した新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、対南攻撃新型兵器の動きを把握したとみられる。

バイデン政権の発足後、米偵察機が3日連続で韓国上空を飛行したのは初めて。軍内外では、発足1ヵ月を迎えたバイデン政権が、北朝鮮の初の「挑発タイミング」を警戒していると見ている。党大会と党中央委全員会議を終え、戦列を整えた金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、米国を「手なずける」ために動き出す可能性に備えているということだ。

軍消息筋は、「北朝鮮が早期の核武力の高度化を誇示しながらも、米国を交渉に誘引できる強度で挑発する可能性があるとバイデン政権は判断している」と伝えた。


尹相虎 ysh1005@donga.com