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米原子力空母で感染拡大、艦長がSOS

Posted April. 02, 2020 07:59,   

Updated April. 02, 2020 07:59

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4千人以上が搭乗した米海軍の原子力空母セオドア・ルーズベルト(CVN71)で新型コロナウイルスの感染が拡大し、艦長が「兵士を下船させてほしい」と米国防総省に文書で要請した。

米紙サンフランシスコ・クロニクルやCNNなどによると、同空母のクロジャー艦長は先月30日、国防総省に宛てた4ページの文書で、「我々は戦争中ではない。兵士らが死ぬ必要はない。今、行動しなければ、我々は兵士という最も信頼できる資産を保護できない」と訴えた。また、「感染拡大が進行し、加速している」とし、「兵士の大多数を下ろして2週間隔離する行動が必要だ」と主張した。

国防総省は先月24日、同空母で3人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと明らかにした。彼らは下船したが、その後感染者が急増したという。文書を最初に報道したサンフランシスコ・クロニクルは、100人以上が新型コロナウイルスに感染したと伝えた。米海軍側は具体的な感染者数を明らかにしていないと、CNNは伝えた。

現在、グアムに停泊中の空母には、乗組員の多くが乗船している。モドリー海軍長官代行はCNNとのインタビューで、「兵士を下船させるために7日間努力したが、隔離施設が不足し、難航している」とし、「ホテルやテントのような臨時施設の設置をグアム政府と議論している」と明らかにした。また「空母は兵器や戦闘機、原子力発電機が搭載されているので、クルーズ船とは異なる」と付け加えた。

 

新型コロナウイルスの感染拡大で、米軍も非常事態となった。CNNによると、先月31日午前までに米軍兵士716人に新型コロナウイルスの陽性が確認され、30日には初めて死者が出た。


丘佳仁 comedy9@donga.com