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輝け、キラキラ衣装

Posted December. 21, 2019 08:40,   

Updated December. 21, 2019 08:40

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年末になると、クリスマス・キャロル、綺麗にラッピングしたプレゼントなど豊かな気持ちになります。その雰囲気を一層盛り上げてくれるのがキラキラ光るものです。16世紀、ルネッサンス時代、イタリアのナポリ王国ではキリスト教の聖人を讃えるためにルミナリエ(Luminarie)といって、輝く照明を飾ってオブジェを作ったり、建物を飾るなどの祭典が開かれました。宗教的なイベントはもはや世界各国の有名デパート、ホテル、公演会場だけでなく家庭にまで普及し、キラキラ光りの祭典となっています。クリスマス・ツリーの頂点を飾る星は、みどり子イエスの誕生を表す深い意味があります。

キリスト教ばかりでなく、ほとんどの宗教が光るものを讃え、聖なるものとして扱っています。光背といって、各宗教の神や神話に出てくる人物などの背後に、光がオーラーとなっています。神になろうとした人間は光背(後光)を表現しようと輝く衣装を身につけました。太陽の神の子であると思われた古代、エジプトのファラオは太陽を象徴する黄金の装飾と衣装を身につけていました。大きなカラーの形をした首回りを飾るパシウム(Pssium)と衣装のヒダは周りを照らす陽射しを表したものです。ルネッサンス時代には神にしかなかった後光が人間の顔に移ってきます。襞襟(Ruff Collar)というヒダのついたカラーが顔の周りを支えましたが、その大きさは30㎝まで大きくなっていきます。ルネッサンス時代の全盛期、イギリスの女王エリザベス1世は後光をそのまま表したかのような扇型のファンカラー(Fan Collar)を着ています。金糸とレース、真珠が散りばめられたこのファンカラー(=エリザベスカラー)は絵画や彫刻の中に現れる後光とは違って動きがある度にキラキラ光を放ちます。

現代に至って科学技術の発達により輝くものは、もはや黄金や真珠など高価なものである必要がなくなりました。プラスチックやスパンコールなどの光るものが登場したのです。重さもないキラキラするものに財布の軽い若者は飛びつきました。それに従来、王様や聖職者が着ていた権威のキラキラ衣装ですが、今となっては映画俳優やミュージック・スターが着るキラキラ衣装に生まれ変わります。1970年代後半、全世界にディスコ・ブームが巻き起こりました。ダイアナ・ロス、ドナー・サマー、ビー・ジーズの音楽はどこにいっても聞こえていましたし、彼らがまとったキラキラ衣装はその時代最高の流行アイテムでした。ディスコテック(クラブ)のミラーボールは時代を物語る最高の発明品です。今でも特別なイベントやハローウィンなどの日にはキラキラ衣装を求めます。王様でもスターでもないけれど、その日だけは自分に注目してほしいからです。年末の集まりやパーティの多いこの時期、キラキラ衣装はいかがですか。キラキラ衣装が苦手ならキラキラのショールや小さなサイズのスパンコール、靴ならいいかも。一年中、キラキラが一番ふさわしいこの時期を逃したら来年までかなり待つことになります。輝く衣装一つで顔もキラキラ、心もキラキラ、ぜひお勧めします。