Go to contents

毎年伸びた新生児の期待寿命が初めて止まった

毎年伸びた新生児の期待寿命が初めて止まった

Posted December. 05, 2019 09:21,   

Updated December. 05, 2019 09:21

한국어

毎年伸びていた新生児の期待寿命が、統計を取り始めて以来初めて止まった。昨年の寒波で高齢者の死亡が異例に増えたためだ。

統計庁は4日、「2018年の生命表」を通じて、昨年生まれた新生児の期待寿命は平均82.7歳で、前年と同じだと明らかにした。小数点二けたまでみた期待寿命は、2017年の82.69年から昨年は82.74年と小幅に伸びたものの、小数点一桁までに発表する公式数値では変動がない。公式の期待寿命が前年比で伸びないのは、1970年に統計を取り始めてから初めてのことだ。

期待寿命とは、その年に生まれた子供の残りの寿命をいう。各地方自治体に届け出された死亡届の資料をもとに期待寿命を計算する。統計庁の関係者は、「昨年の冬の寒波は、1973年以降最もひどかった」とし、「欧州も2015年の猛暑で期待寿命が0.1〜0.2年減少した」と語った。

病気や事故で治療を受けながら過ごす「有病期間」は、昨年基準では18.3年で、2年前に比べて0.8年伸びた。統計庁は、健康診断の範囲が拡大され、診断技術が発展したことで、がんや高血圧などの疾患を早期発見して、病気を管理しながら過ごす期間が伸びたからだと見た。有病期間は、男性が15.7年、女性は20.9年で、女性の有病期間が5年以上長い。女性の期待寿命が比較的長いことが影響を及ぼしたと見られる。

期待寿命は、女性が男性より6年が長かった。男女の期待寿命の格差は、1985年に8.6年を示して以来継続的に減少傾向を示している。韓国女性の期待寿命は、経済協力開発機構(OECD)の平均である83.4年より約2.4年長い。昨年40歳の人口の平均余命は、男性が40.8年、女性は46.5年で、10年前に比べると、それぞれ3.2年と2.5年ずつ伸びた。

昨年生まれた女性が80歳まで生存する確率は79.9%で、男性(60.1%)を大きく上回った。1970年に生まれた女性が80歳まで生きる確率が32.9%だったことを考慮すれば、48年ぶりに女性の80歳の生存確率が2.4倍に高まったことになる。同期間、男性の80歳の生存確率は11.6%から60.1%へと5倍に上昇した。


宋忠炫 balgun@donga.com