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内政干渉、外交非礼、豪華訪問…トランプ氏の英国訪問

内政干渉、外交非礼、豪華訪問…トランプ氏の英国訪問

Posted June. 04, 2019 09:25,   

Updated June. 04, 2019 09:25

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3日に始まったトランプ米大統領の2回目の英国訪問が、内政干渉、外交非礼、豪華訪問などの論議に包まれた。

トランプ氏は先月31日、英紙ザ・サンのインタビューで、次期首相に名前が挙がっているボリス・ジョンソン前外相に触れ、「彼はすばらしい首相になるだろう」と称えた。ジョンソン氏は、暴言と奇行で「英国のトランプ」と呼ばれる。7日に退任を控えたメイ首相に非礼であるだけでなく、他国の首脳の選出に対する言及そのものが内政干渉に当たるため不適切という批判を受けている。

トランプ氏は、自身に批判的な米国人で英王室のメーガン妃にも激しく抗議した。トランプ氏は、メーガン妃が2016年の米大統領選の時、自身を批判したことについて、「(メーガン妃が)不快な人だったとは知らなかった」と不満を漏らした。論議が大きくなると、すぐに例の「フェイクニュース」と言い訳をした。

トランプ一家がロンドン中心の超豪華5つ星級のコリンシアホテルに宿泊することも批判を受けている。大統領夫妻は、米大使官邸で宿泊するが、4人の子どもは一日の宿泊費だけで2万7千ドル(約3200万ウォン)のホテルのロイヤルスイートに宿泊するという。米NBCは、「大統領が訪問前から英国に『外交的頭痛』を与えた」と皮肉った。CNNも、「王室の人物に侮辱的な発言をし、英国の国内政治にも飛び込んだ」と批判した。

論議が大きくなると、英王室も、盛大に計画していた歓迎式の規模を小さくした。英紙インディペンデントは2日、バッキンガム宮の庭園で3日に、エリザベス女王、チャールズ皇太子夫妻らが参加する歓迎式が公開されず非公開で行われると伝えた。

トランプ氏が、訪問最終日の5日にロンドン近郊のポーツマスで開かれるノルマンディ上陸作戦75年記念式で、どのような演説をするのか、懸念する声も増えていると、AP通信は伝えた。この記念式は、第2次世界大戦の勝利を記念して、米国と欧州の結束を強調し、軍人の崇高な犠牲を称えるという趣旨で計画された。しかし、トランプ氏は就任後、欧州各国と駐留経費の負担、貿易赤字などで対立してきた。

トランプ氏は昨年7月の初めての訪英の時も、大規模な反トランプデモによって首都ロンドンに数時間しかいることができなかった。今回の訪問でも、英国内の「トランプ反感」だけを高めることにならないか懸念されている。英国に続いて訪問するアイルランドでは、自身が所有するゴルフ場でアイルランド首相と首脳会談を行うことにこだわり、「ゴルフ場広報」論議も起きている。


鄭美京 mickey@donga.com