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洪羅喜氏辞任後に企画展中止の「リウム」、一方で「美術韓流」の機運も 2017年美術界の光と影

洪羅喜氏辞任後に企画展中止の「リウム」、一方で「美術韓流」の機運も 2017年美術界の光と影

Posted December. 22, 2017 09:28,   

Updated December. 22, 2017 09:30

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今年は美術界にも「光と影」があった。

美術界の関係者らが痛く受け止めているのは、国内最大の私立美術館で、最高のコレクションを備えたソウル龍山区(ヨンサング)にある三星(サムスン)美術館リウムが長い冬眠に入ったことだ。洪羅喜(ホン・ラヒ)館長が今年3月に辞任してから、リウムの企画展はオールストップとなった。李明玉(イ・ミョンオク)韓国私立美術館協会名誉会長は、「最近、中東の産油国が莫大な資本力を前面に出して世界的な美術館を誘致し、積極的に美術品投資を行っている中で、リウムの休館は国家ブランドの価値に大きな損失と言える」と話した。

千鏡子(チョン・ギョンジャ)李禹煥(イ・ウファン)画伯の作品をめぐる贋作議論は、体系的な鑑定制度の不備が多い韓国美術市場の後進性を露呈したという評価が出た。歌手の趙英男(チョ・ヨンナム)氏により代作慣行の議論も触発された。

希望もある。美術界にも「韓流の風」が吹いている。世界的権威のあるフランスのポンピドゥーセンターは、李應魯(イ・ウンノ)画伯の展示を直接企画して、9~11月に開催した。グローバルオークション市場では、金煥基(キム・ファンギ)と単色画で代表れていた韓国美術が、金昌烈(キム・チャンヨル)、呉受桓(オ・スファン)など、様々な抽象作家へと範囲が拡大した。国内最大美術品オークション会社であるソウルオークションの5月の香港セールでは、白南準(ぺク・ナムジュン)の「雄鹿(Stag)」が約6億6000万ウォンで売れ、作家記録を更新した。

国内では、金丘林(キム・グリム)、李升澤(イ・スンテク)、イ・ゴンヨン、吳世烈(オ・セヨル)ら長老作家を再照明した展示や、宋昌(ソン・チャン)、ファン・ジェヒョンなどの民衆美術の展示、ソウル市立美術館の「自律進化市」などの建築関連展示も活発だった。

専門家たちは「今年の展示」として、「歴史を体で書く」(国立現代美術館果川館)、「Do it、ソウル2017」(一民美術館)、「ル・コルビュジエ」(芸術の殿堂)、「柳根澤(ユ・グンテク)-とある散歩」(ギャラリー現代)、「ホン・スンミョン-バラ色の人生」(大邱美術館)、「劉永國(ユ・ヨングク)-絶対と自由」(国立現代美術館徳寿宮館など)を挙げた。



金善美 kimsunmi@donga.com