張旭鎭生誕100周年を迎え、京畿道揚州市長興面(キョンギド・ヤンジュシ・チャンフンミョン)にある楊州市立張旭鎭博物館で記念展示会が8月27日まで開かれる。作品活動の初期だった1950年代から世を去った1990年まで、「木」を素材にした油絵約30点に会うことができる。
京畿道南楊州市徳沼(ナムヤンジュシ・トクソ)と忠清北道忠州市水安堡(チュンチョンブクド・チュンジュシ・スアンボ)、京畿龍仁市(ヨンインシ)のシンガルなど、田舎にアトリエを設けて、創作活動だけに専念しながら、自然とともに生きていた画家である。そんな彼から、「樹下」「木と鳥」「丘」のような作品が出てきたのは自然なことだ。太陽と月、家、家族、鳥が調和した、単純な色と線の風景は素朴でありながら暖かい。特に「木」は、彼の自然にやさしい価値観が込められた素材だ。青い生命力を持つ木、そんな木を抱いた自然に順応しようとする画家の人生態度を推し量ることができる。
常設展として、「張旭鎭の人生とアートの世界」も開かれている。彼の芸術世界を代表する作品約20点と遺品、アーカイブ資料を披露する。紳士服を着た男が、稲穂の熟したあぜ道に立っている姿を描いた1951年作の「自画像」は、韓国戦争の激変期でユートピアを夢見たという評価を受けて、画家の代表作となった。この世を去った年に描いた1990年作「夜と老人」には、柔軟で堂々とした高齢者の姿が収められている。自分を見つめる視線の変化を確認できる作品だ。
金志映 kimjy@donga.com