流れが変わり始めたのは松炭第一高校の先発投手ソン・ホジンがマウンドを降りた8回からだった。連続安打と四球などで5-7まで追いついた1死満塁で打席に入った東山高校1年生のチャン・グァンソク(写真)は同じ1年生の相手投手コ・ヨンソクのボールを捉え、中堅手の頭を超える決勝三塁打を放った。チャン・グァンソクは、続く攻撃でハン・ギョンビン(3年)の安打のときホームに帰り、9-7の逆転を完成した。7回裏に代打として投入されたチャン・グァンソクは2打数2安打3打点1得点をマークし、この日の勝利の最大の功労者になった。
チャン・グァンソクは、「全国大会だしテレビでも中継されているので随分緊張したけど、顔に出さないように努めた。先輩たちも『今日のMVPはお前だ』と言ってくれた。一生忘れられない試合になりそうだ」と言って笑みを浮かべた。クム・グァンオク監督は、「これからチームの宝になる選手だ。1年生とは思えないほど落ち着いていて、フォロースイングなど打撃技術も良いものを持っている」と話した。
同じ左打ちのロッテの外野手、ソン・アソプが好きだというチャン・グァンソクは、「ソン選手のような熱い選手になりたい。チームに勝る偉大な個人はない。これからもチームに迷惑をかけないよう最善を尽くしたい」と残り試合への意気込みを語った。
姜泓求 windup@donga.com