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冥王星に代わる「第9惑星」存在か 米研究チームが証拠を発見

冥王星に代わる「第9惑星」存在か 米研究チームが証拠を発見

Posted January. 22, 2016 08:11,   

Updated January. 22, 2016 08:49

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格下げされた冥王星に代わる、太陽系の真の「末っ子」はあるのだろうか。

冥王星のかなたに「第9惑星(Planet Nine)」が存在するとの主張が出てきた。米週刊誌「ザ・ニューヨーカー」によると、カリフォルニア工科大学(カルテック)のマイク・ブラウン教授研究チームは20日、世界四大の天文専門誌の一つである「アストロノミカル・ジャーナル」に、「冥王星の外側に巨大な第9惑星が存在する証拠を発見した」という研究結果を発表した。

この論文によると、第9惑星の大きさは地球の5~10倍で、木星・土星・天王星・海王星に次ぎ、5番目に大きい。楕円軌道を描いており、太陽との距離は最も近い時に約320億キロメートル、最も遠く離れている時には約1600億キロメートルとされる。研究チームが推定した公転周期は1万~2万年だ。

ブラウン教授は「望遠鏡で『第9惑星』を直接観測することはできなかったが、この惑星の質量は冥王星の5000倍に上るだろう」と主張した。研究チームは、6つの小天体が同じ角度で楕円軌道を描きながら回る姿を望遠鏡で観察した。複数の天体が同じ角度で回転する確率は1万4000分の1以下であり、これらの天体に影響する、重力を持つ天体が周辺にあることを裏付けていると、研究チームは説明した。

ザ・ニューヨーカーは 「冥王星のかなたにある惑星の存在を明かすのは、ここ10年間科学界の主な研究テーマだった」とし、「世界の科学者たちは、ブラウン教授の研究の信憑性が高いと見ている」と伝えた。しかし、米航空宇宙局(NASA)の惑星科学局長を含む一部の科学者は、「もう少し見守る必要がある」として慎重な姿勢を示した。

今回の研究の発端となったのは、2014年ブラウン教授の弟子が一定のパターンで動く惑星を発見したことだった。

ブラウン教授は、2006年冥王星の惑星からの格下げを主導した人物だ。当時「冥王星の周辺で、冥王星より大きい惑星が発見された」と主張し、1930年の発見以降、太陽系9惑星の末っ子とされてきた冥王星は、国際天文学連合(IAU)総会で準惑星に位置づけ直された。太陽の周りを回る太陽系惑星は水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星だ。



이설 イ・ソル記者 기자snow@donga.com