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四輪靴…一輪型のスクーター…1回の充電で最大50キロを走行

四輪靴…一輪型のスクーター…1回の充電で最大50キロを走行

Posted November. 28, 2015 07:20,   

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「足で歩く」ことが消える世界が到来するだろうか。自転車やスケートボードなどで代表されていた1人乗り移動機器が、徐々に情報通信技術(ICT)と結合して、アップグレードされている。ルノーやホンダ、トヨタ、GMなどの自動車メーカーのほか、ボッシュや万都(マンド)などの部品メーカー各社も、1人乗り移動機器製品を我先に発売している。

セグウェイやナインボットのほか、両足に車輪を付けて動く新しい形の「ポストモダンスケートボード」、体重計のような四角い足場で動く「ウォークカ—(Walk Car)」、靴に4つの車輪がついた新概念のローラースケート「ウォークウィング(Walk Wing)」などが、グローバル市場で成功可能性を試されている。

これらの製品は自ら水平を保って倒れることを防止し、体の傾きを読み取って方向を決める。両手でハンドルを操作するより、体を直接使って操作する形となっている。利用者の動きの角度を把握して、体の角度や機器の運動方向を合わせるジャイロスコープセンサーなどを通して、利用者らはまるで体の一部が拡張されたかのように感じることができる。

いまだ一人乗り移動機器を、一部のアーリーアダプターやキダルト製品とみる見方もあるが、革新的デザインや機能、電気エネルギーという環境にやさしい交通手段になりうるという見方に異論はない。使い勝手がよく簡単な上、電気エネルギーを利用するために、環境にやさしい。人が行けるところなら、どこでも行くことができるし、駐車問題などからも自由な場合が多いからだ。

一人乗り移動機器市場は、2020年までは利用者が3500万人、発売モデルは200台余りへと成長するものとみられる。現在、利用者たちが選択できる一人乗り移動機器の種類はどんなものがあるだろうか。形や性能によって、種類は徐々に多様化しており、利用者らは、生活習慣や動線に合わせて選ぶことができるようになっている。

まず、立った状態で乗る新概念の電動スクーターのうち、最も多く知られている製品は、ナインボットE+だ。大きな二つのタイヤでアスファルトや芝生などの地形にこだわらず、走行できるのが特徴だ。1人乗り移動機器の中では最も高級であり、多様な機能を誇っているが、それだけ価格が高い(約460万ウォン)のが短所だ。

今月初頭に発売されたナインボットミニプロは、大きさや重さ、価格を全て引き下げた製品だ。ナインボットが、「1人乗り移動機器の大衆化をリードする製品だ」と誇るほど、デザインや性能が魅力的だ。価格は約99万ウォン、重さは12.8キロ。4時間ぐらい充電すれば、30〜35キロを移動することができる。最高速度は時速18〜20キロ。

一輪型一人乗り移動機器のナインボットワンシリーズは、最初は製品に適応するのに相当時間がかかるが、かさばらないという強みがあり、洗練された未来志向的デザインが特徴となっている。バランスを取るのが難しいが、乗る楽しみがあって、エクストリーム用として多く使われている。

このほか、ホンダは座った状態で乗る「ユニカブ(Uni Cub)」の試作品を最近公開した。二重ホイル構造となっているが、自分の位置で360度回転することもできる。トヨタは、アイロード(I−Road)という屋根付きの3輪オートバイと似た形の小型電気車を披露した。最大走行距離は50キロと、都市での普通の移動には間に合うというのが、トヨタの説明だ。GMは2009年、セグウェイと共同で、「PUMA」という一人乗り移動機器を公開した。

最近、中国や欧州で急成長している電気自転車も、1人乗り移動機器に属している。国内でも三千里(サムチョンリ)やアルトンスポーツ、万都で電気自転車を発売しているが、国内販売台数は2013年基準で、グローバル電気自転車販売台数(3500万台)の0.5%と低い。

三千里自転車が今年4月に新たに発売した「ファンタムミニ電気自転車」(135万ウォン)の場合、ペダルを漕ぐと、モーターが同時に作動する「パス(PAS=Power Assist System)」機能のため、人気を集めている。ペダルを漕ぐと、後ろから誰かが優しく押してくれるような気がして、簡単にスピードを上げることができる。また、モーターだけで走行する「スロットル(Throttle)」機能を備えており、坂道でも力を入れずに上ることができる。



dong@donga.com