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[社説]高官級会談チャンネルを随時稼動、可能なことから議論せよ

[社説]高官級会談チャンネルを随時稼動、可能なことから議論せよ

Posted November. 21, 2015 08:57,   

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北朝鮮が20日、当局間会談のための実務接触を26日に板門店(パンムンジョム)で行うことを提案し、韓国政府がこれを受け入れた。南北が8・25合意で「平壌(ピョンヤン)またはソウルで早期開催」とした当局間会談を北朝鮮が3ヵ月経って履行したわけだ。韓国政府はこれまで3度にわたって非公開で北朝鮮に予備接触を提案したが、北朝鮮は応じなかった。韓国政府がこのことを公表して応じるよう求めると「対話が開かれない責任を転嫁する不純なやり方だ」と数日前まで非難していたにもかかわらず、なぜ北朝鮮は突然態度を変えたのか。

8月の北朝鮮の地雷挑発を受けて韓国側が拡声器放送を再開させると、これを中止させるために黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長と金養建(キム・ヤンゴン)労働党書記が慌てて対話に出てきたことを見れば、今回も何か狙いがあるのではという推測が可能だ。5・24北朝鮮制裁措置の解除と金剛山(クムガンサン)観光再開を要求する可能性が高い。国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長の訪朝を控えて協議することがあるか、中国や米国との関係改善のためにやむをえず南北対話に誠意を見せる態度を取ったという分析も出ている。

北朝鮮が過去の一方的な支援を念頭に、利を得ることができる問題だけを議論しようとするなら、南北関係は決して進展を期待できない。このような北朝鮮を説得して離散家族再開の定例化などを実現するのか、政府が深く悩まなければならない。北朝鮮が最近、市場化と開放の初期段階にあるという観測もあり、これを促進する戦略も講じる必要がある。一度にすべてを解決できないなら、現段階で可能なことから議論すべきだ。

中国の習近平主席と台湾の馬英九総統が7日、66年ぶりに初の首脳会談を行った。南北も2度首脳会談を行ったが、中台関係は南北関係とは比較にならないほど交流・協力が活性化している。この機に、できるだけ高官級で当局間会談を定例化しなければならない。このようなチャンネルができれば、不必要な衝突を防げるだろう。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が南北首脳会談をできない理由はないと言ったのだから、当局間会談が進展すれば、両首脳が顔を合わせることもできるだろう。分断70年が過ぎようとする時、南北関係に朗報が聞こえることを期待する。