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元アナウンサーの金𨯁蘭氏、演劇に初挑戦

元アナウンサーの金𨯁蘭氏、演劇に初挑戦

Posted October. 19, 2015 07:31,   

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16日午後5時、ソウル麻浦区西橋洞(マポグ・ソギョドン)・弘益(ホンイク)大学前の公演会場「スタンプ」。明かりが消えると、小劇場を埋め尽くしていた観客らの視線が舞台に向かった。俳優の崔佛岩(チェ・ブルアム)氏が芸術監督を手がけている演劇「シーユーアゲイン」。舞台の上の屋台の中に、一日の仕事を終えた人たちが一人、二人と集まり、物語が繰り広げられる。

演劇の中に、顔なじみの人たちがいた。今回、初めて演劇に挑戦したフリーランサーアナウンサーの金𨯁蘭(キム・ギョンラン)氏だった。長い期間司会を務めてきたKBS番組「愛のリクエスト」のためか、大衆には女性らしい容姿や正しい言葉使いが真っ先に思い浮かぶ。この日は、ショートカットに、たまにはぶっきらぼうな男言葉使いをする30代の野球キャスター「ミジン」の役を演じた。彼女に変身のきっかけを尋ねてみた。

「高校時代の夢は、演劇舞台でした。アナウンサーとして働いていた時は会社という安定した垣根があり、予測可能な未来があったが、今は一寸先もわからず、不安を感じています。でも、毎朝、胸をどきめかせながら一日を始めるのが、変わったことですね」

彼女にとって2010年は特別な年だった。自分の人生をその前と後に分けることができるという。「愛のリクエスト」を通じて、「緑の傘の子供財団」とご縁ができ、その後広報大使として一所懸命活動している。寄付と分かち合いの文化を広めることができれば、どこにでも行って自分の澄んだ声を聴かせる。「それが『愛のリクエスト』は私の辞職の追い風になったような気がする」と、彼女は笑いながら話した。

KBSのアナウンサーを辞めた後、氏は、アフリカやハイチ、スリランカ、カンボジアに、ボランティア活動のための向かった。教育を受けているなら、国が大災害に見舞われても、子供たちはやけにならないだろうという信念が生まれた。学校のないところに学校を建設していきたいと決心した。10か月前の結婚式の時に公に宣言した決心通り、南スーダンに学校を建設する緑の傘の子供財団に、最近1億ウォンを寄付した。先月は、南スーダンを訪問して、自ら製作したスクールキット1000個を、首都ジュバ市内のクギ小学校の子供たちにプレゼントした。



isityou@donga.com