大統領府・教育部、歴史教科書の国定化方針を確定

大統領府と教育部は先日、歴史教科書の国定化方針を内部的に固め、秋夕（チュソク＝旧暦８月１５日の節句）の前にこれを発表することにしたという。これを受け、２０１７年からは中高校の国定歴史教科書が配布される見通しだ。教育部は今月末、歴史教科書を国定に分類・告示し、国定歴史教科書の発行主体と種類については今後確定する予定だ。

政府高官は８日「政府・与党・大統領府間協議を通じて、歴史教科書の国定化はすでに規制事実化しており、今は議論を避けるために発表の時点を調整している段階だ」とし、「教育部の国政監査（１０日）以降〜秋夕連休以前の時期を検討している」と述べた。政府与党は最近、国定化に反対する集会や声明などが相次いでいることを考慮し、国定化方針を急いで発表するか、それとも連休を控えて発表することで波紋を避けるかを悩んできたという。

一方、８日ソウルや京畿道（キョンギド）など１０市・道の教育監は共同で、「時代の流れに逆行する韓国史教科書の国定化推進を中止せよ」と呼びかけた。これに先立って、ソウル大学の歴史関連教授３４人と小中高校の歴史教師２０００人余りは国定化に反対する声明を発表している。