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古典を網羅した世界史

Posted September. 05, 2015 07:15,   

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「ある種の権威が弱まり、万事が揺れ動く中、軍将校たちはしばらく不服従状態になり、深刻な内紛に包まれる。軍人を懐柔することを知り、真の指導力を備えた人気のある将軍が現れ、皆の注目を受けるだろう。軍隊は、彼の個人的能力によって服従するだろう」

1790年、英国の思想家エドマンド・バークの『フランス革命の省察』にある内容だ。1790年は、パリ市民がバスチーユを陥落した直後で、ルイ16世の処刑やジャコバン派の恐怖政治が現れる前だ。バークは、フランスの革命的状況をまとめる軍人を予言するかのように書いた。その軍人とはまさにナポレオンだ。

『世界史ブランチ』は、このような形で歴史の名著45冊の主な内容を示し、古代エジプト文明からフランス革命まで世界の歴史を整理した。さらに、歴史的事件と関連のある文学作品やエピソードも含めて理解を助ける。例えば、8世紀に西欧を統一したシャルルマーニュの話をし、モーリス・ルブランのルパンシリーズの一つである「ハートの7」やアルフォンス・ドーデの短編「星」にシャルルマーニュが出てくるといった具合だ。

45冊の名著は、ヘロドトスの「歴史」、紀元前5世紀に集大成されたインドの国民叙事詩「マハーバーラタ」、ギボンの「ローマ帝国衰亡史」、司馬遷「史記」など歴史本の古典がほとんど網羅されている。さらに、エドワード・カーの「歴史とは何か」、トインビーの「歴史の研究」などの一般歴史書も含まれている。

理解しやすく書かれたという意味で、タイトルを「ブランチ」としたが、大体分かったと斜め読みしてはいけない。しっかり読むに値する。



suhchoi@donga.com