Go to contents

メジャーの監督は記録に囚われない? 姜正浩の起用法から見えることは

メジャーの監督は記録に囚われない? 姜正浩の起用法から見えることは

Posted September. 01, 2015 06:54,   

한국어

国内で間違って伝えられていることの一つに、メジャーリーグの監督たちは記録に囚われないと思われることだ。金星根(キム・ソングン)ハンファ監督のようなスタイルの指導者は、メジャーではいないと認識されている。しかし、メジャーにも金監督のようなスタイルの監督がかなりいる。

姜正浩(カン・ジョンホ=写真)が所属するピッツバーグ・パイレーツのクリント・ハードル監督は、2014シーズンを基準にナショナルリーグで最も「戦略的な作戦」を駆使する監督と言われている。姜正浩をはじめピッツバーグのスターティングメンバーを見ると、ハードル監督の真骨頂の一端が伺える。監督は、31日にもコロラドの左腕ホルヘ・デラロサを攻略するための右打線を組んだ。チーム内で最多本塁打(21本)を放っているペドロ・アルバレス、スイッチヒッターの二塁手ニール・ウォーカーをラインナップから外した。姜正浩は先発ラインナップから外され、代打でも出番がなかった。

興味深いのは、右打者の姜正浩がメジャーでは左腕投手に強くないことだ。右腕相手では打率.300、9本塁打、39打点と好成績を出しているが、左腕には打率.244、3本塁打、9打点を記録している。ハードル監督が、こうしたデーターを意識して左腕デラロサ登板の試合で姜正浩を外したとは言い難い。遊撃手ジョーディー・マーサーの試合勘を維持させるためのラインナップ変更だ。

ところが、姜正浩は国内リーグで左腕に強かった。2012年には打率.341を記録し、同年の通算打率.314より高かった。昨シーズンも左腕相手で打率.392をマークし対左腕に強いところを見せた。

姜正浩が入団する前の昨年、ピッツバーグの打線はメジャー全体で本塁打6位、打率5位を記録し、手強い攻撃力を誇ったが、左腕相手では弱かった。左腕相手のOPS(出塁率+長打率)は、.691でメジャー30球団の中で21位だった。ピッツバーグが姜正浩を選択した理由の一つは、左腕に強いことだった。メジャーリーグを解説するソン・ジェウ氏は、「スタイルの問題とも言える。国内リーグでは梁玹種(ヤン・ヒョンジョン=KIA)や金広鉉(キム・グァンヒョン=SK)を除いては打者を圧倒するほどの球威の左腕が少ないのに対して、メジャーでは変則的な投球、または球質面で確かな決め球を持っている先発やブルペンの左腕が多いため、適応に苦しむところがあるようだ」と話した。



kini@donga.com