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開花期の新女性として…韓国仏教の尼として

開花期の新女性として…韓国仏教の尼として

Posted June. 08, 2015 07:24,   

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開花期の新女性であり、近代韓国仏教の代表的尼と言われている一葉(イルヨブ)和尚(俗名=金元周、1896〜1971)にスポットライトを当てた学術大会が開かれる。

平安南道龍岡(ピョンアンナムド・ヨンガン)で牧師の娘として生まれ、韓国と日本で新学問を勉強した一葉和尚は、1920年、雑誌「新女子」を創刊して、「新貞操論」や「自由恋愛論」で代表される女性啓蒙運動を繰り広げ、当時、社会に多くの反響を呼び起こした。複数の結婚や同棲など、エピソードの多い恋愛の末、1933年、すべてのものをなぐり捨てて、滿空(マンゴン)和尚の門下に出家した。入山後は師匠の意に沿って絶筆し、尼の総本山と言われている見聖庵(キョンソンアム)で参禅修行を遣り通した。一葉和尚の実の息子であり、以堂・金殷鎬(キム・ウンホ)画伯の養子だったイルダン和尚は昨年、入寂したりもした。

金一葉文化財団は12日、忠鋻南道瑞山市(チュンチョンナムド・ソサンシ)の韓瑞(ハンソ)大学で、「今日、なぜ金一葉なのか」というテーマで、「第1回金一葉学術大会」を開催する。

ソウル大学の方鏜昊(バン・ミンホ)教授は、「金一葉はだれか」を、韓瑞大学の兪珍月(ユ・ジンウォル)教授は「金一葉とコンテンツの活用方法」を、アメリカン大学のパク・ジンヨン教授は、「金一葉:女性と仏教哲学」、東国(トングク)大学の金光植(キム・グァンシク)教授は、「金一葉仏教の再認識(因縁、修行、出家を中心に)」、ハンバッ大学のキム・ジュリ教授は、「金一葉文学の研究方向を巡る考察」をテーマに、それぞれ発表する。

同財団は、「韓国近代史の代表的新女性の金一葉の生や文学活動、女性運動、仏教思想などを網羅して研究することで、金一葉の存在感を見直し、コンテンツ事業などへと発展させていきたい」と明らかにした。同財団は今後、一葉和尚への英語版評伝や全集を刊行し、長期的には記念館や近代女性文学館を建設する計画だ。