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温泉観光地の箱根、噴火警報

Posted May. 07, 2015 07:18,   

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韓国人旅行客が好んで訪れる東京近郊の温泉観光地である箱根で6日、噴火警報が発令された。小規模な噴火の恐れがあると見られている。

日本気象庁は同日午前6時、箱根山の火口周辺に警報を発表し、警戒のレベルを平常時の1から2に引き上げた。警戒レベルが2に上がれば、火口周辺への立ち入りが制限される。箱根山の警戒レベルが2に上がったのは、警報体制が導入されて以降初めて。

気象庁によると、先月26日から箱根山の頂上に近い大涌谷付近で火山性の地震が増加し始めた。大涌谷では、火山ガスを肉眼で見ることができ、富士山の全景もひと目で見ることができるため、年中観光客が押し寄せている。

5日には、箱根山のふもとの温泉観光地が密集する湯本で、人が体感できるマグニチュード2の地震が3回発生した。また、この地域の年平均地震発生回数に相当する火山性地震が1日で200回観測された。

6日になって、地下深い高温の火山ガスが上がり始め、大涌谷の蒸気が普段より強く噴出した。気象庁は、「箱根山の地下マグマが膨らみ、火山活動が活発になっており、小規模な噴火が起きる可能性がある」と明らかにした。

気象庁は、噴火が始まれば、噴石や火山灰が降る恐れがあるため、注意を呼びかけている。昨年9月、日本の御嶽山の噴火で57人の死者が発生した時、被害者の多くが噴石の直撃を受けて死亡した。4日、大涌谷周辺3キロ以内の4つの登山路が閉鎖され、6日には大涌谷半径300メートル範囲に避難指示が下された。ケーブルカーの運転も中止された。

東京から車で1時間半ほどの距離にある箱根山は、12、13世紀に水蒸気爆発が起きて以降、噴火はない。しかし、地震活動の強弱状態を繰り返していた。2001年には、2ヵ月間で約1万4000回の地震が起き、火山ガスの濃度が高まり、観光施設が営業を一時中止したこともあった。



lovesong@donga.com