Go to contents

新羅の女性貴族の墓を発見

Posted April. 10, 2015 07:19,   

한국어

20代の男性が殉葬された新羅の女性貴族の墓が慶州(キョンジュ)で発見された。女性が主である新羅の墓に若い男性が並んで埋められた墓が発見されたのは初めて。

文化財庁は9日、「新羅文化遺産研究院が、慶尚北道(キョンサンプクト)慶州皇南洞(ファンナムドン)で、20、30代と推定される男女の遺骨と金銀の装身具、馬具などの新羅時代の遺物が出土した」と明らかにした。遺骨が発見された墓は、西暦3〜4世紀頃に築造された積石木槨墳で、同じ大きさの古墳がすぐ隣に造成されている。

発掘チームによると、仰向けに横たわっている被葬者は、大腿骨が細く、頭蓋骨の耳介後方の骨が女性の解剖学的特徴を示している。また、脚の骨の筋肉や歯の大きさ、摩耗度などから見て、筋肉が発達した30代の女性と推定される。遺体は、金の耳飾りや金箔で装飾された腰ひもを身につけていた。

金冠が発見されておらず、墓の規模や遺物の水準が王陵級に達していないことから、この女性は貴族だったとみられる。一部では、今回発見された墓が瞻星台(チョムソンデ)と皇南大塚(ファンナムデジョン)に近いという点で、真骨以上の王族だったとも推測されている。

女性の遺体を見ながら横に並んでいる遺骨は、下腿のヒラメ筋線や大腿骨の太さ、歯などから、20代の男性と推定された。この遺骨は傾いて横になっているうえ、装飾品がなく、墓の主ではなく殉葬者とみえる。

新羅文化遺産研究院のキム・クォンイル調査チーム長は、「普通、男性殉葬者は児童や50代以上の高齢層である場合が多い。若い20代の男性が女性の遺体と主槨の中に並んで埋葬されているのは前例がない」と説明した。殉葬の風習は、高句麗や百済、新羅、伽倻の墓でこれまで確認されている。

興味深いことは、男性遺骨の歯が女性の右肩付近で発見され、脚の骨が女性の右側から左側に斜めに重なっていたという点だ。このため一部では、男女が重なり合って埋蔵されたと主張するが、発掘チームは否定する。

墓からは、金の耳飾りや銀の腰ひもをはじめ、ひすい色の勾玉やと玉を通した首飾りが出土した。銀の腰ひもは、留め金具や装飾、30個余りの金の装飾がついていて、留め金具の部分には龍を形象化した模様が彫刻されている。

住宅を建築する際に墓が発見され、現在までに土葬墓3基、木椁墓11基、積石木槨墳7基、甕棺墓1基など24基の新羅の墓が発掘された。文化財庁関係者は、「慶州市内で新羅初期の木椁墓が発掘されたケースは珍しく、学術的価値が高い」と評価した。



sukim@donga.com