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米GM、240万台を追加リコール 今年累計1360万台

米GM、240万台を追加リコール 今年累計1360万台

Posted May. 22, 2014 06:37,   

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米ジェネラルモーターズ(GM)は20日(現地時間)、変速装置関連ケーブルやエアバックなどから異常が見つかったセダンやクロスオーバー車両240万台を対象にリコールを行うと明らかにした。GMは、今年だけで累計1360万台のリコールを行っている。昨年に米国で販売された自動車1558万台の87.3%に当たる規模だ。

一つの企業が年間基準で、米国で最も多い自動車をリコールした記録もGMが持っている。04年に、GMは1075万台をリコールした。今年は、上半期(1〜6月)がまだ終わっていないのに、この記録を破った。GMは当座のところ、第2四半期(4〜6月)にリコール費用として計4億ドルを使わなければならない。

GMが積極的にリコールに乗り出したのは、今年2月中旬にエンジン点火装置の欠陥を、10年以上隠していたことが明るみに出たからだ。この事件で米交通当局は、GMに対して罰金3500万ドルを科した。

GMとしては積極的なリコールを通じて、早期に信頼を回復するという戦略を立てたものと見られる。しかし、リコール台数が多くなったのが問題だ。もはや顧客らは、GM経営陣の本気度だけでなく、自動車の品質についても疑念を抱き始めている。08年の通貨危機後、墜落を繰り返し、最近になってようやく持ち直しの兆しを見せていたGMとっては致命的だ。

日本のトヨタも10年の大量リコール騒ぎの後遺症から完全に脱せずにいる。販売台数では世界トップの座を取り戻したとは言え、円安を武器とした新興市場攻略が功を奏したおかげだ。品質を重視する先進国では話が違う。米国だけでも、トヨタの今年(1〜4月)の市場シェアは14.0%と、リコール騒ぎ前の09年(17.0%)より3%低い。一度崩れた信頼は、それだけ回復が難しいことを物語っている。

世界5位の自動車メーカーに成長した現代起亜(ヒョンデ・ギア)自動車にも示唆するところが大きい。品質を巡る市場の物差しは、一段と厳しさを増しているものの、協力メーカーが増えたことを受け、品質管理はだんだん難しくなっている。現代車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長は、「品質が最も基本だ」と強調してきた。GMとトヨタも、これを知らないはずが無かったはずだ。ただ、知っていることと、実行に移すこととは、レベルの違う問題だ。