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全州国際映画祭、厳粛な雰囲気の中できょう開幕

全州国際映画祭、厳粛な雰囲気の中できょう開幕

Posted May. 01, 2014 06:55,   

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第15回全州(チョンジュ)国際映画祭が1日から15日にかけて行われる。今年は、44ヶ国から出品された映画181本(長編=142本、短編=39本)が、スクリーンを熱くする。映画祭は、旅客船セウォル号沈没事故を考慮し、落ち着いた厳粛な雰囲気の中で行われる。1日の開会式と7日の授賞式のレッドカーペット行事もキャンセルとなった。

キム・ヨンジン首席プログラマーを含め、3人のプログラマーは、映画祭で注目に値する作品5本を推薦した。「ミスターエックス」は、フランスの映画監督・レオス・カラックスの作品世界を扱ったドキュメンタリー。カラックス監督が1984年、「ボーイ・ミーツ・ガール」で、フランスヌーベルイマージュ(新しいイメージ)の旗手に浮上した後、「ポーラX」(1999年)以降奈落に落ちたが、「ホーリーモーターズ」(2012年)で再起する過程を描いている。

米インディーズ映画の旗手・デビッド・ゴードン・グリーン監督の「ジョー」は昨年、ベニス国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされた作品だ。伐採業者のジョー(ニコラス・ケイジ)とアルコール依存症の父親のもとで苦しんでいる少年との奇妙な交感の物語が興味深い。ケイジは、残酷なアルコール依存症患者でありながら、共同体の価値を守るために戦う両面性を持つ人物を演じる。

「燃える炎」は、1968年、チェコ・プラハの春を扱った大作。「トータル・イクリプス(1995年)を演出したポーランド出身の女性監督・アグネツカ・ホランドの新作だ。

韓国映画としては、パク・ジョンボム監督の「生きる」と、キム・ギョンムク監督の「これこそが我々の終わりだ」を推薦した。「生きる」は、味噌作り工場の労働者・ジョンチョル(パク・ジョンボム)の暮らしを通じて「これこそが我々の終わりだ」は、とあるコンビニに訪れてくるさまざまな人物たちを通して、韓国社会の問題点を突き詰めた。