Go to contents

「災害から生き残る方法、本を買うべきか」

「災害から生き残る方法、本を買うべきか」

Posted April. 25, 2014 03:14,   

한국어

セウォル号沈没惨事で社会全般に「自分の安全は自分で守る」という心理が広がっている。

書店では、生存テクニックに関する書籍の販売が増加し、インターネットの掲示板には、「事故に遭っても生き残る方法」に関する情報の共有が増えている。

24日、ネット書店「イエス24」が、セウォル号沈没(16日)前後の1週間の災害・事故の生存マニュアルの6冊の書籍の販売量を分析した結果、販売量が約120%増加した。沈没前の1週間で売れた本はわずか7冊だったが、事件発生後92冊に増えた。同期間、教保(キョボ)文庫でも「生存ガイドライン」の販売量が3倍ほど増えた。

6冊の本は、「生存ガイドライン」のほかに、「世界の終末から生き残る方法」、「危機脱出、生存教科書」、「SASサバイバルガイド」、「災害に遭った時に必要な1冊の本」、「あらゆる災害から生き残る方法」だ。イエス24のチェ・ソンリョル・マーケティングチーム長は、「セウォル号事故後、生存テクニックに関するマニュアルを家庭に常備しようと考える人が増えたことは明白だ」と話した。

出版社はこのような社会心理がさらに大きくなるとみている。出版社「プルンスプ」は、「生存ガイドライン」をはじめ、すでに出版されている生存マニュアルの関連書籍を携帯可能な軽量のペーパーバックに再編集し、学生用に安価に出版する予定だ。

一方、SNSやインターネットの掲示板には、「沈没する船や転覆した大型バスから生き残る方法を知りたい」という内容の書き込みが増えている。「旅行に行く時は必ず懐中電灯を持って行く」、「船が沈没すれば外に出て、上にのぼり、できるだけ最後に水に飛び込む。早く飛び込むと体温が下がる」といったコメントが続いた。

亜洲(アジュ)大学心理学科の金恵淑(キム・ヘスク)教授は、「それだけ国民のショックが大きく、右往左往する政府に対する不信が強まっているということだ」とし、「政府が安全に対する不安を解消する具体的な対策を提示しなければならない」と指摘した。