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肉食恐竜は菜食だった? 通念を覆す恐竜研究が続出

肉食恐竜は菜食だった? 通念を覆す恐竜研究が続出

Posted February. 28, 2014 03:18,   

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2012年、中国とモンゴルで1週間に1度の割合で新しい恐竜化石が発掘されるほど最近の恐竜研究は活気を帯びている。恐竜学者は、新しい化石発掘だけでなく、すでに明らかになっている恐竜の生態復元にも力を入れている。足跡、卵、皮膚といった化石だけでなく、コンピュータ断層撮影(CT)、走査型電子顕微鏡(SEM)の撮影、同位元素分析などの先端技法を総動員して好んで食べる食べ物は何だったのか、どのように愛し合ったのか、子どもはどのように育てたのかなどを推定する。このような研究を通じて、恐竜に対する通念を覆す研究結果が次々に明らかになっている。

最も激しい論争は恐竜の食べ物。

白亜紀後期に生きた大型の鬚脚(すうきゃく)類恐竜であるデイノケイルスは、ポーランド・モンゴル古生物探査チームが1965年に巨大な前足を発見して以降、実体が詳しく明らかになっていない。大半が肉食恐竜である鬚脚類に該当し、「大きな手」という意味の学名どおり足の爪が大きく、肉食恐竜と推定されてきた。

このような推測は、韓国地質資源研究院地質博物館の李隆濫(イ・ユンナム)館長が2006年と2010年の2度にわたってモンゴルのゴビ砂漠でデイノケイルスの残りの骨を発掘したことで覆された。李館長は2つの標本を組み合わせ、デイノケイルスの全体の形を復元したが、1000個以上の胃石も共に発見され、草食恐竜であることが明らかになったのだ。胃石は果物や野菜などを食べた時に胃液によってできる結石で、草食である強力な証拠となる。この発見は2013年11月に世界脊椎古生物学会で発表され、世界的な注目を浴びた。

食だけでなく恐竜の容貌に関する研究も活発だ。

これまでは多くの恐竜が現在の爬虫類のように緑色の皮膚であると推定されてきた。しかし最近では、恐竜にも保温のための羽毛があり、羽毛は今の鳥のように華やかだったという主張が有力だ。

代表的な羽毛恐竜はジュラ紀後期に生息したアンキオルニス。米イェール大学地質学科のヤコプ・ビンター博士は、中国の北京自然史博物館で、アンキオルニスの化石を受け取って羽毛のメラニン色素を電子顕微鏡で確認した結果、黒、白、赤の羽毛があったことが明らかになった。研究陣は、翼と足は黒と白の毛で覆われ、頭は王冠の形で赤い毛があったと推定した。特に頭の赤い毛は保温機能だけでなく威嚇や求愛の機能があったと、2010年に「サイエンス」に発表した。

国立文化財研究所天然記念物センターの林鍾悳(イム・ジョンドク)チーム長は、「地球に隕石が衝突した後も恐竜が絶滅しなかったとすれば、体温を守ることができる羽毛恐竜が支配的な位置にいたと見える」とし、「羽毛恐竜が現在の鳥の先祖だ」と説明した。

科学東亜3月号で、恐竜の知能や生態系など科学者が関心を持つ恐竜関連の研究テーマについてさらに詳しく知ることができる。3月15日にはソウル龍山区(ヨンサンク)の漢江路(ハンガンノ)にある東亜サイエンスの社屋で、国内の代表的な恐竜学者である李隆濫館長とのトークコンサートが開かれる。