Go to contents

延坪島砲撃3年、挑発に対抗するには悲壮な覚悟が求められる

延坪島砲撃3年、挑発に対抗するには悲壮な覚悟が求められる

Posted November. 23, 2013 06:17,   

한국어

3年前にあった北朝鮮による延坪(ヨンピョン)島砲撃は今も続いている。北朝鮮は昨日、今年で3年目となる事件発生日を翌日に控え、「延坪島と大統領の火の海」云々しながら韓国に向けた好戦的な談話を発表した。北朝鮮は、韓国戦争以来初めて韓国領土を砲撃し、韓国軍将兵2人と民間人2人が殺傷していながら、厚かましくも「南朝鮮の挑発に対する反撃だった」とウソを並べ立てた。北朝鮮は、韓国軍の韓国水域における砲射撃訓練直後に民間人居住地域を含め延坪島の至る所に170発あまりの砲弾を撃ち込んだ。これが事態の真相だ。

しばらくおとなしくしていた北朝鮮が、火の海云々しながら緊張を高めている。北朝鮮は今年2月に3度目の核実験して以来、夏までに西島5島やソウル、ワシントンを火の海にすると威嚇した。天安(チョンアン)艦爆沈に続いて延坪島を砲撃をした北朝鮮の威嚇だ。単なる言葉の爆弾だと片付けるわけにはいかない。来月で政権2年目になる金正恩(キム・ジョンウン)の対南政策がさらに強硬になる可能性もある。

3年間、西海における南北の対峙状況は一段と緊迫化してきた。韓国軍は白翎(ペクリョン)島と延坪島に兵力を増員し、北朝鮮の海岸砲を精密攻撃できるスパイクミサイルと攻撃ヘリコプター「コブラ」を配備した。北朝鮮は170ミリ、240ミリの長射程砲を前進配備し、奇襲攻撃に動員する空気浮揚艇と攻撃ヘリコプターの配備も終えた。金正恩は、今年に3度も延坪島の向かい側にある茂(ム)島と長在(チャンジェ)島を訪問し、好戦性をむき出しにした。

韓国軍は、北朝鮮が再び攻撃してくれば、挑発の拠点はもちろん、その指揮所まで懲罰すると再三確認している。安保には一寸の隙もあってはならない。3年前の延坪島には6門のK−9自走砲があったが、3門は故障を起こし対応砲撃に使えなかった。今すぐの脅威はもちろん、北朝鮮の核とミサイルに対抗できる未来戦略が必要だ。F−35Aに決まった次期戦闘機選定過程は国民を不安にさせる。対象機種が二転三転し、導入台数が40機に減り、軍首脳部に対する信頼が落ち、戦闘機空白への懸念が強まった。

延坪島をはじめ西北5島は、我々にとっては不沈の戦艦のような戦略的資産である。反面、北朝鮮にとっては腰に刺さった短刀も同然だ。にも関わらず、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は2度目の南北首脳会談で、西海の北方境界線(NLL)をなくそうと言う金正日(キム・ジョンイル)の要求に相槌を打ち、国論の分裂を引き起こした。第二の延坪島事態を防ぐためには、政府と軍がNLLを死守するという悲壮な覚悟を固めなければならない。