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遠い国から届いた感謝の手紙、韓国戦争で繋がる南アフリカとの絆

遠い国から届いた感謝の手紙、韓国戦争で繋がる南アフリカとの絆

Posted June. 22, 2013 06:38,   

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「私の人生の大切な第一歩をうまく踏み出せるよう支援してくださった方々に心から感謝します」。空軍士官学校(空士)32期の同期生会は最近、南アフリカ共和国に暮らすある女子大生から、このような感謝の手紙を受け取った。

今年、南アフリカ共和国のプレトリア大学に入学し、教育学を専攻しているレベッカ・ジュベルさん(19)がその手紙の主人公。空士32期同期生会とレベッカさんの縁は2010年に始まった。当時、空士32期同期生会は、入学30周年を迎え、何か意味あることを探していた。

約170人の同期生は、韓国戦争に戦闘兵を派兵した16の参戦国の中で、あまり注目されなかった南アフリカ共和国とトルコの参戦勇士の子女に奨学金を提供することを決めた。その後、南アフリカ共和国の韓国戦争参戦勇士会とトルコの韓国駐在武官からそれぞれ2名の高校生を推薦された。戦闘機のパイロットとして参戦したジョー・ジュベル氏(87)の孫娘のレベッカさんが含まれていた。

32期同期生会は、南アフリカ共和国の参戦勇士の子女2人が高校を卒業する時までの3年間、毎年1600ドルの奨学金を支給した。トルコ参戦勇士の子女2人にも4年間毎年1200ドルの奨学金を与えた。

レベッカさんは、手書きの手紙と電子メールなどで「皆さんの支援と祝福で学業を終え、立派な大学に進学できました。歴史と英語を専攻し、教師になりたいです」と書いた。レベッカさんは、高校で陶磁器を製作するクラブの会長を務め、意欲的に活動して賞を受けたことなど、充実した学校生活についても紹介した。

ジュベル氏は、南アフリカ共和国の韓国駐在武官に、「韓国空軍の将校が私に(韓国戦争参戦の)感謝の気持ちを伝えたいという話を聞き、本当に有難かった」とし、「韓国戦争参戦は最高の名誉でありプライドだ」と話したという。そして、「60年前、命を賭けて守った韓国が立派な民主主義を築き、驚くほどの経済成長を成し遂げたことは本当に誇らしく胸が熱くなる」と付け加えた。

1950年9月から1951年5月、1952年の5、6月の2度にわたって韓国戦争に参戦したジュベル氏は、175回も出撃したベテランの戦闘機パイロットだった。1951年5月、F51Dムスタン4機編隊を率いて、漢江(ハンガン)北側の地域で米国の地上軍と交戦した中国共産軍を撃退するなど、多くの功績を上げ、南アフリカ共和国空軍の最高栄誉である「殊勲飛行十字勲章」も2度受けた。

南アフリカ共和国は、韓国戦争に空軍843人(延べ人数)が参戦し、34人が戦死し、9人が捕虜になった。