Go to contents

[社説]新政府、すっきりしたスタートのためには「暗室人事」から見直すべき

[社説]新政府、すっきりしたスタートのためには「暗室人事」から見直すべき

Posted January. 07, 2013 03:08,   

한국어

朴槿恵(パク・グンヘ)次期大統領の大統領職引き継ぎ委員会が、きのう、銘文掲示式典を行って公式発足した。朴次期大統領は引き継ぎ委員との顔合わせで、「責任感を持って仕事をしてもらいたい。最も模範的な引き継ぎ委になるように努めてほしい」と注文した。前の引き継ぎ委がまるで占領軍のように振舞ったり、生ぬるい政策を矢継ぎ早に打ち出して国民から批判された前例を意識した注文であるはずだ。引き継ぎ委が権力の実勢が排除され、専門家中心の実務型で構成されて、とりあえず、そのような懸念は減るものと見られる。

しかし、引き継ぎ委の運営が過度に閉鎖的になるのではないかという心配が大きい。朴次期大統領は、1次引き継ぎ委人事の時と同じく、今度の引き継ぎ委員人選の時も「暗室人事」を繰り返した。引継ぎ委員の人選背景についての説明どころか、肩書きの他にプロフィールも公開しなかった。それぞれの引継ぎ委員をどのような背景で登用し、どのような役割をするかぐらいは説明するのが国民への礼儀であろう。

「ミスター苦言」の趙舜衡(チョ・スンヒョン)議員は、きのう、本紙とのインタビューで、「次期大統領が直接国民の前で計画、近況を説明したことがない。各種人選内容と背景も直接発表していたら、『権威主義的』という懸念を払拭できたはず」と苦言した。尹昶重(ユン・チャンジュン)報道官が、野党の人選批判に対し、「反対のための反対は残念だ」と即時反論する論評を発表したのも適切でなかった。「暗室人事」のため、ともすれば新政府の信頼墜落と初内閣の空転をもたらすのではないか心配だ。

08年3月3日開かれた李明博(イ・ミョンバク)政府の初国務会議は奇形そのものだった。南柱洪(ナム・ジュホン)、朴銀瓊(パク・ウンギョン)、李春鎬(イ・チュンホ)氏の3人の長官候補者が国会人事聴聞の過程で落馬した上、金聖二(キム・ソンイ)保健福祉部長官候補者に対する国会聴聞報告書が採択されなくて、憲法上国務会議構成要件の「15人以上の国務委員」を満たすことができなかった。李大統領は、仕方なく朴明在(パク・ミョンジェ)、卞在進(ビョン・ジェジン)、李圭用(イ・ギュヨン)、任祥奎(イム・サンギュ)氏といった盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の国務委員4人を代わりに参加させる便法で初国務会議を開くしかなかった。李明博政府の初代首相候補者に指名された韓昇洙(ハン・スンス)氏は政権が発足して4日目の2月29日になってようやく国会の任命同意を受けることができた。各種投機や特恵疑惑で野党の反対が激しかったためだ。

政権引継ぎ期間が2ヵ月以上あるのに、綺麗に新政府を発足できなかったら、次期大統領の責任だ。首相と閣僚の人選は任命同意を受けたり、国会の人事聴聞会が必要で、政府組織の再編は法律まで見直さなければならない事案だ。朴次期大統領は2月25日の就任と同時にすぐ働ける政府を発足するためには、暗室人事から見直し、政府組織の再編と内閣改造を急ぐことを望む。