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選挙を控えて激しさを増す北の対南誹謗

Posted February. 13, 2012 09:24,   

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北朝鮮の韓国に対する誹謗(ひぼう)の頻度が速まり、表現も激しくなっている。昨年にはなかった韓国政治への介入も増えた。統一部当局者は12日、「金正日(キム・ジョンイル)総書記が死去した年末を基点に、韓国に対する誹謗が強まった。事が起きたその日に直ちに反応を示すなど、以前とはかなり違った様相だ」と強調した。

今年に入って、北朝鮮は与党ハンナラ党の現金封筒事件や党名の変更などの政界の動きや選管委のDDoS攻撃など、韓国側の国内事情を詳しく伝えている。表現も非常に険悪だ。「落目になった南朝鮮反逆政権の末期症状」、「セヌリ党は新ボロ党」と非難し、李明博(イ・ミョンバク)大統領と柳佑益(リュ・ウイク)統一部長官を低能児、背徳者などと非難している。今年の総選挙と大統領選を控えた韓国政治に積極的に介入しようという意図なのか、注目される部分だ。

北朝鮮の対南誹謗は、祖国平和統一委員会(祖平統)傘下の宣伝用サイト「わが民族どうし」が主導するが、最近は公式メディアも積極的に加勢している。セヌリ党の尹相現(ユン・サンヒョン)議員が6日、「北朝鮮産麻薬の国内流通疑惑」を提起すると、朝鮮中央通信は翌日論評を出し、「愚かで卑劣な術策」と非難した。

政府当局者は、「論評と呼ぶこともできない険悪な報道が続く点を注目している」とし、「このように対南誹謗戦を強化するのは、当分の間、韓国と対話する考えがないという信号と読める」と指摘した。

その一方で、北朝鮮内部では、故金総書記の誕生日である16日の「光明星節」を控え、全域で祝賀ムードを盛り上げることに集中している。

労働新聞は11日、「意味深い光明星節を迎え、『白頭山(ペクトゥサン)賞』体育競技大会が開幕され、人民文化宮殿で記念雄弁会も開催された」と報じた。全国デッサン祝典、映画上映展、全国料理技術コンクールなどのイベントも行われた。科学者には「2・16科学技術賞」を授与し、金日成(キム・イルソン)総合大学のチャン・ソイク教授ら知識人に、国家学位学職授与委員会から各種学位を与えられた。農業、女性、青年同盟など各団体が新指導者の金正恩(キム・ジョンウン)労働党中央軍事委副委員長に忠誠を誓う決議大会も行われている。

これに先立ち、北朝鮮は「金正日勲章」と「金正日賞」を制定し、金正日記念切手も発行した。平安南道甑山郡(ピョンアンナムド・ジュンサングン)の石多山の岩に120メートルの長さで「絶世の愛国者、金正日将軍チュチェ101(2012)年2月16日」と刻まれた文字を公開するなど、偶像化作業も同時に進められている。



shcho@donga.com